ケニアで初のエボラ患者を確認、東アフリカで感染拡大への警戒続く
(ケニア、ウガンダ、コンゴ民主共和国)
ナイロビ発
2026年10月14日
ケニア保健省は10月6日、同国初となるエボラウイルス病患者を確認したと発表
した。患者はコンゴ民主共和国(DRC)で生活していたケニア人男性で、ウガンダを経由してケニアに入国後、ナイロビで隔離治療を受けたが死亡した。ケニア当局は接触者追跡調査を進めるとともに、空港や国境検問所での監視体制を強化している。10月11日時点で、ケニア国内での二次感染は確認されていないが、当局は接触者の健康観察を継続しており、東アフリカでは感染拡大への警戒が続いている。
今回の症例は、2026年5月にDRC東部で発生したブンディブギョ型エボラウイルスによる流行に関連する輸入感染とみられている。世界保健機関(WHO)は5月17日、この流行が国際的な感染拡大リスクを伴うとして「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。感染はDRC東部のイトゥリ州、北キブ州、南キブ州を中心に拡大が続いている。
アフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)によると、9月20日時点でDRCでは7,733人の感染者と3,732人の死亡者が報告
されている。隣国ウガンダでもDRCからの輸入症例を起点に感染が発生し、計20人の感染者と2人の死亡者が確認された。しかし、当局による迅速な接触者追跡、検査体制の整備、水際対策の徹底などにより感染拡大は抑え込まれ、WHOとアフリカCDCは8月27日に流行終息を宣言した。
ブンディブギョ型の致死率は9月20日時点で48.16%で、現時点で承認済みの専用ワクチンや治療薬がなく、感染地域では早期発見と隔離が主な対策となっている。
ケニア政府は流行発生直後から警戒を強化しており、空港、港湾、陸路国境で旅行者を対象にスクリーニングを実施している。しかしながら、現地報道によると、今回の輸入症例はウガンダとケニアのスクリーニングを通り、ナイロビ市内の病院で発見されており、水際対策の不十分さに疑問の声が上がっている。
(佐藤丈治)
(ケニア、ウガンダ、コンゴ民主共和国)
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