アブダビ、「AIネイティブ政府」目指しソブリンAI重視の方針示す

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2026年10月26日

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで10月6日と7日の2日間にかけて、人工知能(AI)に特化した展示会「AI Everything外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催された。主催者の発表によると、60カ国以上から400社・機関が出展した。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やインテルなどのグローバル企業が参加したほか、ムバダラ・デベロップメント・カンパニー(注)傘下の政府系AI企業であるG42やアブダビ首長国政府の研究機関である先端技術研究評議会(Advanced Technology Research Council:ATRC)など、公的機関の参加の多さが目立った。

写真 来場者でにぎわう展示会場とステージ(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわう展示会場とステージ(ジェトロ撮影)

写真 G42のブース(ジェトロ撮影)

G42のブース(ジェトロ撮影)

アブダビ政府能力開発局(Abu Dhabi Department of Government Enablement:DGE)のモハメド・アリ・アル・シュロウキ長官は開会あいさつで、アブダビが2027年までに世界初のAIネイティブ政府を目指していると述べた。AIネイティブ政府とは、既存の行政手続きにAIを後付けするのではなく、AIを使うことを前提に、行政サービスや政府内の仕事の進め方を一から作り直した政府を指す。その実現のために必要な「計算資源(Compute)」「資金(Capital)」「顧客(Customers)」の3要素の集積を進めていると強調した。ATRCのファイサル・アル・バンナイ事務総長も同様に、AI時代には自国で計算資源、AI基盤モデル、人材を保有することが国家競争力になるとの考えを示し、UAEは海外技術を活用しつつも、自国独自のAI能力構築を進める「ソブリンAI」重視の方針を示した。

(注)アブダビ首長国政府が100%出資する政府系投資会社。

(清水美香)

(アラブ首長国連邦)

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