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ダッカで大気汚染が深刻化、政府は建設現場への対策徹底を要請
(バングラデシュ)
ダッカ発
2026年10月29日
バングラデシュのタリク・ラフマン首相は10月15日、環境・森林・気候変動省の活動を検証する会議で、首都ダッカが長年にわたり世界の大気汚染都市ランキングの上位に位置していることを「国家にとって恥ずべき問題」と指摘し、行政機関や国民に環境保全への積極的な取り組みを呼びかけた(「デーリー・スター」紙10月16日)。ダッカでは大気汚染が深刻化しており、大気汚染の程度を示す空気質指数(AQI)は同日午前8時50分時点で177を記録し、世界の主要都市で汚染度が8番目に高かった(「ダッカ・トリビューン」紙10月18日)。AQIは数値が高いほど汚染が深刻であることを意味し、151~200は一般市民の健康にも悪影響を及ぼす「健康に悪い(Unhealthy)」水準に分類される。
政府は建設分野での対策も進める。アブドゥル・アワル・ミントー環境・森林・気候変動相は10月11日、バングラデシュ不動産・住宅協会(REHAB)との会合で、乾季に向けた粉じん対策の徹底を要請した。具体的には、建設現場の囲い込み、砂や土砂などの被覆、資材運搬車両の車輪洗浄、1日2回以上の散水、建設廃棄物の適切な処理などを求めた。また、従来の焼成レンガに代わる環境配慮型ブロックの利用拡大も促した〔バングラデシュ通信社(BSS)、10月11日〕。
大気汚染は首都以外にも広がっている。現地紙報道によると、2026年1~6月に国内16観測地点で記録された延べ2,476観測日のうち、1,152観測日(約46.5%)で微小粒子状物質(PM2.5)または粒子状物質(PM10)の濃度が国内基準を超過した。また、2025年7月~2026年6月には、違法なレンガ窯に対して500件の取り締まりが実施され、258施設が閉鎖された。汚染源としてレンガ窯、自動車、工場、建設工事、廃棄物の焼却などが指摘されている(「アジケル・ポトリカ」紙9月30日)。
(箕浦智崇)
(バングラデシュ)
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