ISOとUNDP、持続可能な開発目標(SDGs)推進のための世界初の国際規格を発表
(フランス、スイス、世界)
ジュネーブ発
2026年10月08日
国際標準化機構(ISO)と国連開発計画(UNDP)は、フランスのパリで開催されたISO年次総会の初日となる9月28日に、国連持続可能な開発目標(SDGs)のためのマネジメントシステムに関する要求事項を定めたISO/UNDP 53001(国連の持続可能な開発目標(SDGs)のためのマネジメントシステム — 要求事項)を発表した。この規格は、組織がSDGsを戦略、ガバナンス、業務運営に統合するための体系的なマネジメントシステムを提供する世界初の国際規格となる。
この規格の発表は、国家開発の優先事項への資金調達とその実施方法が急速に変化している時期に行われた。持続可能な資源の開発ニーズの規模が拡大し、公的資金のみでは満たせない状況において、企業活動と民間投資は、国家および世界の開発優先事項を推進する上でますます重要な役割を果たすようになっている。そのため、持続可能性へのコミットメントを事業活動に反映させるための、信頼性が高く国際的に認められたシステムがこれまで以上に重要になっている。
ISO/UNDP 53001は、組織が持続可能な開発の優先事項をガバナンス、戦略、業務運営、意思決定に統合するための共通の枠組みを提供することで、企業のサステナビリティー経営の強化を支援する。また、政府、投資家、開発機関、その他のステークホルダーのコミットメントの実施および評価方法に対する信頼を高めることが期待される。
ISO/UNDP 53001は、品質マネジメントのISO 9001や環境マネジメントのISO 14001といった他のマネジメントシステム規格と統合しやすいように設計されている。既存のプロセスを基盤とすることで、組織は業務の重複を減らして効率性を高めるとともに、リスク管理、コミットメントの履行、そして戦略的目標の達成に向けて、より整合性の取れたアプローチをとることが可能となる。
ISO/UNDP 53001は、SDGsに沿った活動の展開を目指す企業、政府、教育機関、市民社会組織、その他の組織を対象としている。その柔軟なアプローチにより、各組織は自らの目的、状況、ステークホルダーにとって最も関連性の高いSDGsに重点を置いて取り組むことができる。
ISO/UNDP 53001はまた、持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)だけでなく、同アジェンダに続く将来の国際目標も支援し、長期的な価値を提供するようにも設計されている。
(佐藤恭子)
(フランス、スイス、世界)
ビジネス短信 73f22201c26d4dfc





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