広島県がインド南部の州立大学で「ひろしまアカデミー」構想発表

(インド、日本)

チェンナイ発

2026年10月27日

広島県は10月9日、インド南部タミル・ナドゥ(TN)州の州立アンナ大学で、インド人大学生を対象に日本語・日本文化の教育から就職支援までを一体的に行うプログラム「ひろしまアカデミー(仮称)」構想の発表式典を開催した。今回の取り組みは、同県がTN州政府と2023年11月に再締結した覚書(MOU)に基づくもので、イノベーションの創出やグローバル展開に必要な高度外国人材の獲得を目的としている。9日および翌10日には県内企業9社によるジョブフェアも実施された。

発表式典には、広島県の吉松亨副知事、広島県議会の中本隆志議長、高橋宗生・在チェンナイ日本総領事のほか、アンナ大学およびTN州技能開発公社の関係者が出席した。同大学の学生も500人以上が参加した。

「ひろしまアカデミー」では、低学年次から日本語・日本文化に関する基礎教育を実施し、4年次に広島県内企業へのインターンシップや専門教育などを通じて、県内企業への就職を促進する。2027年3月にアンナ大学キャンパス内に開講の予定で、3年間で最大300人(年間100人)の学生を対象に、日本語や日本文化、ビジネスマナーなどの教育を実施する。

写真 「ひろしまアカデミー」構想発表式典(左、アンナ大学提供)とジョブフェアでの集団面談(右、ジェトロ撮影)の様子

「ひろしまアカデミー」構想発表式典(左、アンナ大学提供)とジョブフェアでの集団面談(右、ジェトロ撮影)の様子

また、ジョブフェアでは、広島県内企業9社が主にインターンシップへの採用を目的に参加した。対象は主に大学3、4年生で、9日に各社が業務内容やキャリアパス、待遇、インターンシップへの申し込みプロセスなどを説明した。10日には約600人の応募者の中から各社に選ばれた約60人の学生が各企業との個別面談に参加したほか、約250人の学生が集団面談に参加した。参加した企業からは、「事前に自社が求める人材を、求人票を基にマッチングしたことで、次の選考につなげていくことができた」「個別面談の中で、自社が求める日本語レベルの人材が少なく、インドで日本語人材を採用することの難しさを感じたほか、現地で学生と直接面談できたことで、日本語の資格等級に加え、実際の会話力を確認する重要性を実感した」という声が聞かれた。

(アソカン・アルナ、数実奈々)

(インド、日本)

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