ペルーのアニメ制作スタートアップに聞く、海外展開を加速するアプス

(ペルー)

リマ発

2026年10月13日

ペルーでアニメーションや音声コンテンツの制作を手掛けるスタートアップが海外展開を加速している。ジェトロは10月6日、アプス(Apus)社の共同創設者兼プロデューサーであるガブリエル・ボニジャ氏と、ディレクターのアレシオ・デル・ポソ氏に同社の取り組みについて話を聞いた。

アニメーション制作を趣味としていたボニジャ氏は学生時代の仲間とともにアプス社を設立し、2026年に創業10周年を迎えた。現在はリマ市内のオフィスに約20人が勤務するほか、ブラジルやコロンビアなど海外在住のデザイナーやアニメーター約80人と契約しており、総勢約100人の体制でアニメーションや音声素材の制作を行っている。

同社はペルー企業向けの広告制作を手掛ける一方、米国、カナダ、スペインなど海外からの受注も拡大している。ネットフリックス、ディズニープラス、アマゾン・プライム・ビデオ、HBOマックスなどサブスクリプション向けのアニメーション制作のほか、英国の広告代理店と共同で、マクドナルドのアジア市場向けハンバーガー広告の制作にも携わった。海外顧客の増加を受け、2027年にはスペイン・バルセロナにオフィスを開設する計画だ。

同社が海外展開に本格的に取り組むきっかけとなったのは、マーベルとの出会いだった。米国や欧州で開催されるコンテンツ産業関連の見本市やピッチイベントに継続的に参加していたところ、その活動がニューヨークにオフィスを構えるマーベルの担当者の目に留まり、声を掛けられたことが最初の接点だったという。現在はマーベルが手掛けるサメのキャラクター「ジェフ・ザ・ランドシャーク」を主人公とし、スパイダーマンなども登場するアニメーション作品「イッツ・ジェフ(It's Jeff)」の制作に取り組んでいるという。

これまで北米と欧州を中心に海外展開を進めてきたが、今後は日本をはじめとするアジア市場への進出にも力を入れたいと意気込みを語った。

写真 マーベルのアニメーション作品「イッツ・ジェフ」について説明するボニジャ氏(左)とデル・ポソ氏(右)(ジェトロ撮影)

マーベルのアニメーション作品「イッツ・ジェフ」について説明するボニジャ氏(左)とデル・ポソ氏(右)(ジェトロ撮影)

(石田達也)

(ペルー)

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