ブラジル連邦議会選で右派政党が躍進
(ブラジル)
サンパウロ発
2026年10月08日
ブラジルで10月4日、大統領選挙と同時に連邦議会選挙が実施された(添付資料表1、2参照、注1)。上下両院で右派の自由党(PL)が躍進した。
大統領選挙の第1回投票で首位となったフラビオ・ボルソナーロ上院議員が所属する自由党(PL、右派)は、下院(定数513議席)で121議席を獲得した(注2)。現有の98議席から23議席増え、下院議席占有率は19.1%から23.6%へ4.5ポイント上昇した。
一方、大統領選挙で2位となった現職のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領が所属する労働者党(PT)は、左派で政党連合を組むブラジル共産党(PCdoB)と緑の党(PV)との合計で88議席を獲得した。これは現有の82議席から6議席増え、占有率は16.0%から17.2%へ1.2ポイント上昇した。
議席数が最も減少したのは、「セントロン」と呼ばれる中道・中道右派政党群(注3)だった。セントロンは、政権の左右を問わず、協力と引き換えに政策的・政治的見返りを得てきた有力政党群とされる。同勢力は現有の226議席から19議席減の207議席となり、占有率は44.1%から40.4%へ低下した。ただし、現地紙「グローボ」(10月5日付)によると、PLおよびPTを中心とするいずれの勢力も単独で過半数に達していないことから、セントロンは引き続き次期政権の基盤形成で決定的な役割を果たすとみられる。
任期8年の上院(定数81議席)では、全体の3分の2に当たる54議席が改選された。PLは13議席増の28議席で、全体の34.6%と3分の1超を占める。PTは1議席増の10議席(12.3%)となった。セントロンは11議席減の29議席となったものの、依然として全体の35.8%を占め、引き続き重要な勢力となる見通しだ。
(注1)政党別議席数は、高等選挙裁判所(TSE)データを基に議会補佐官組合局(DIAP)が集計、公表している議席数。
(注2)政治的立場の分類については、各政党の現地紙「バロール」(8月17日付)の取材に対する回答を参考とした。
(注3)セントロンは非公式な政治勢力であり、構成政党は明確に定まっていない。10月5日付の現地紙「グローボ」によると、現時点ではユニオン・ブラジル(União Brasil、中道右派)、進歩党(PP、中道右派)、社会民主党(PSD、中道)、ブラジル民主運動(MDB、中道)、共和党(Republicanos、中道右派)などによって構成される。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
ビジネス短信 5e9fe2a2db91c490





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