シュツットガルトで量子技術見本市「Quantum Effects」が開催

(ドイツ、デンマーク)

デュッセルドルフ発

2026年10月30日

ドイツ南西部バーデン・ビュルテンブルク州シュツットガルトで10月6~7日、量子技術に関する見本市「Quantum Effects外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催された。会場では、量子技術関係企業がそれぞれの技術を紹介し、参加者同士がネットワーキングなどを行った。同見本市は、画像処理技術分野の見本市「VISION外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」や製造自動化技術分野の見本市「Motek外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」などと同時開催された。

写真 見本市会場外観(ジェトロ撮影)

見本市会場外観(ジェトロ撮影)

2025年はフランスがパートナー国であったが、2026年はデンマークがパートナー国となった。見本市メインステージで開催されたデンマークのセッションでは、量子分野におけるデンマークのエコシステム「Quantum Denmark外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」とドイツ・バーデン・ビュルテンブルク州のエコシステム「QuantumBW外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が協業に関する意向表明書(LOI)を締結した。

会場では、4つの分野で量子技術実用化に貢献するプロジェクトを表彰する「Quantum Effectsアワード2026」が発表された。「量子コンピューティングハードウエア」部門では、フランスのC12外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますおよびThales外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによる共同プロジェクトが受賞した。また、「量子コンピューティングソフトウエアおよびアルゴリズム」部門ではドイツのFraunhofer FOKUS外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、「量子センサー技術」部門ではイタリアのQSENSATO外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、「量子通信・ネットワーク」部門ではドイツのPicoQuant外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますがそれぞれ選ばれた。

写真 Quantum Effectsアワード表彰の様子(ジェトロ撮影)

Quantum Effectsアワード表彰の様子(ジェトロ撮影)

また、ドイツの量子コンピュータメーカーXeedQ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますからカールスルーエ応用科学大学外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(HKA)への量子コンピュータの引き渡し式も行われた。HKAはドイツ語圏で初となる量子コンピューティングの学士課程を2026年冬学期から開始するにあたり、学生の実践的な学習を目的としてXeedQの量子コンピュータを導入した。同大学は、企業や個人からの寄付を募る「1,000 Quantenpioniere gesucht(1,000人の量子研究パイオニア募集)」と題した寄付キャンペーンを通じて、同コンピュータ導入資金の一部を調達していた。なお、XeedQ製量子コンピュータの大学への導入は、在フランクフルトのゲーテ大学でも実施されている。

写真 XeedQからHKAへの量子コンピュータ引き渡し式の様子(ジェトロ撮影)

XeedQからHKAへの量子コンピュータ引き渡し式の様子(ジェトロ撮影)

また、量子技術がもたらす価値について議論するパネルディスカッションも行われた。デンマークのノボ・ノルディスク財団などに加え、日本からは量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の森弘史氏が登壇した。

写真 パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

(ウツトゥルク・バリシュ)

(ドイツ、デンマーク)

ビジネス短信 4cb729ea5b47abda