ジェトロ、東京ゲームショウ(TGS)で海外展開セミナー、関係者が知見や成功体験を語る

(日本)

デジタルマーケティング部コンテンツ課

2026年10月16日

「東京ゲームショウ(TGS)2026外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が9月17~21日(注1)、千葉市の幕張メッセで開催された。主催者のコンピュータエンターテインメント協会(CESA)によると、今回は欧州をはじめ、アジアやオセアニア、米州、中東など53カ国・地域から過去最多の1,138社・団体が出展し、4日間の総来場者数は25万7,642人となった。特にビジネスミーティングエリアへの出展社数は前年比41.8%増の251社に上り、TGS専用のビジネスマッチング機能を活用した商談は3,673件と過去最多だった。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

日本企業では、サンリオのゲームブランド「Sanrio Games」や東映のゲーム事業ブランド「東映ゲームズ」が初出展した。

ジェトロはビジネスデイ初日、「世界へ羽ばたく日本インディーゲーム(注2)最前線」と題し、ビジネスセミナーを開催した。本セミナーは、近年インディーゲーム市場において、出版や映像、商業施設といった異業種からの参入や官民による支援が盛んになっていることを背景に、ジェトロが海外展開を目指す企業に向け、業界関係者の知見、体験談を共有することを目的に実施したものだ。セミナー前半では、コンテンツコンサルティング会社ルーディムスの佐藤翔代表取締役と講談社ゲームラボの片山裕貴総合チーフが登壇し、国内外におけるインディーゲーム市場の概況や官民によるインディーゲーム支援策について議論した。佐藤氏は「インディーゲームの海外展開においてはSteam(注3)が非常に重要なマーケットになっている。欧米や中国への展開は欠かせないが、今後は東南アジアやラテンアメリカといった地域も重要になる。世界最大級のゲームイベントであるゲームズコムの地域版であるゲームズコムアジアやゲームズコムラテンが開催されるなど注目度も高くなっている。これらの地域ではSNSによる口コミの波及効果が高く、一国で話題になったタイトルが他国でも拡散され、大ヒットにつながる可能性がある」と語った。

セミナー後半では、ゲーム開発・制作会社マーベラスが運営するインディーゲームのインキュベーションプログラム「iGi」の知念さおりプロジェクトマネージャー、英国を拠点にするゲーム共同パブリッシング会社Kando Factoryの創設者ボビー・ワートハイム氏、ゲーム開発・3DCG映像制作などを手掛けるライツ・インタラクティブの七瀬セイジ代表取締役、パルコのゲームレーベル「PARCO GAMES」の福井隆プロデューサーが登壇した。海外消費者から見た日本のインディーゲームの特徴や、これまでの海外展開の取り組みを通じて得られた発見や知見について意見を交わした。ワートハイム氏は「海外をひとくくりにするのではなく、地域ごとにマーケティング戦略を設計することが必要。海外のイベントに参加する際も目的を明確化し、目的に合ったイベントを選ぶことが重要」とアドバイスを送った。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

(注1)5日目の9月21日は、台風25号の接近に伴い、リアル開催を終日中止とし、オンライン配信のみ実施した。

(注2)インディペンデント(独立系)ゲームの略で、主に少人数または個人によって開発・制作されるゲーム作品のこと。

(注3)米国のバルブが運営するPC(パソコン)ゲームなどの販売・購入やゲームユーザー同士の交流が可能なオンラインプラットフォームで、1日に約4,000万ユーザーが同時接続している。

(古川喜一)

(日本)

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