香港金融管理局、キルギスの銀行に限定免許を交付、中央アジアから初の進出

(香港、キルギス)

香港発

2026年10月15日

香港金融管理局は10月5日、キルギスのバカイ銀行(Bakai Bank)に銀行業の限定免許(注)を交付したと発表した。中央アジア地域の銀行として初めて、アジア太平洋地域に拠点を設けることになる。

今回の進出は、香港投資推進局(インベスト香港)が、誘致に加え、規制対応や免許取得に関する助言、関係者との連携、現地の事業環境への参入支援を展開して実現した。バカイ銀行は香港支店の設立を通じて、「一帯一路」沿線の中央アジアとアジア太平洋地域の経済圏における貿易投資と資本需要の取り込みを目指すほか、中国本土や香港、アジア太平洋地域で貿易を行っているキルギス企業に対して国際貿易のニーズに適した金融ソリューションを提供する方針だ。香港支店は営業開始後、国際送金・決済、貿易取引に伴う信用状の発行や資金管理、為替取引などのサービスを展開する予定。

バカイ銀行香港支店のアンドレアス・メレティウ最高経営責任者(CEO)は今回の進出に関して、キルギスの企業とグローバル金融システムやアジア市場との統合の基礎を築くものだと評価した。また、中央アジアとアジア太平洋地域間の経済活動の急速拡大に伴い、企業や金融機関における越境金融サービスに対するニーズは十分に満たされていないと指摘した。同行は、貿易、決済、資金管理に関する金融ソリューションを提供し、この需給ギャップの解消を目指す姿勢を示した。

インベスト香港の劉凱旋(アルファ・ラウ)局長は、同行の進出が香港の金融エコシステムに新たな活力をもたらし、オフショア人民元業務や国際的資産・ウェルスマネジメント、金取引などの分野において潜在的なビジネスチャンスを開拓するとの見解を示した。さらに、「一帯一路」沿線の主要な銀行による香港進出と業務拡大は、海外進出を目指す中国企業と中国市場の可能性を模索するオフショア投資家の架け橋となると述べた。今後については、バカイ銀行との連携を通じて香港における持続可能な開発に向けた資金供給や人民元建て資金調達の可能性を模索し、中国本土と海外市場を結びつけつつ金融イノベーションを推進していく方針を明らかにした。

(注)香港の銀行は、免許銀行(一般の商業銀行)、限定免許銀行(投資銀行など)と預金受け入れ会社(消費者金融など小規模な金融会社)の3種類に区分される。

〔黄莃倫(ケリー・ウォン)〕

(香港、キルギス)

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