対南ア外国直接投資、第2四半期に大幅増
(南アフリカ共和国、アラブ首長国連邦、中国)
ヨハネスブルク発
2026年10月15日
南アフリカ準備銀行(中央銀行)は9月29日、南アフリカ共和国(南ア)への2026年第2四半期の対内外国直接投資(FDI)流入額が、第1四半期の203億ランド(約1,940億円、1ランド=約9.55円)から498億ランドへと大幅に増加したと発表した。南ア準備銀行は具体的な企業名を明らかにしていないが、主に国内通信会社が外国の親会社から債務融資を受けたことに起因すると述べている。
非営利の経済研究機関である貿易産業政策戦略(Trade & Industrial Policy Strategies、TIPS)が提供する対内直接投資トラッカー・データベースによると、製造業、物流、再生可能エネルギーなど、さまざまなセクターで投資が実行されたとしている。TIPSが第2四半期に新たに確認した外国投資の事例は次のとおり。
- 製造業:中国のチョン・ファン・メタル小型製鉄所(Chung Fung Metal steel mini mill)が、ハウテン州の工場(年間生産能力60万トン)で長尺鋼材を1月から生産しており、投資額は25億ランドとなっている。また、南アのバイオバック(Biovac)のワクチン製造施設における21億ランド規模の拡張は、欧州投資銀行が主導する多国籍開発金融機関のコンソーシアムによって資金提供されている。
- 物流:アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置くアフリカン・レール・カンパニー(African Rail Company)が、鉄道車両に28億ランドを投資する見込みだ。同社は、鉄道改革プログラムに基づき、南アの貨物鉄道網への参画を認められた11社の鉄道事業者の1つ。
- 再生可能エネルギー:UAEのイエロー・ドア・エナジー(Yellow Door Energy)が参画している、東ケープ州のパーソンズ・パワーパーク・プロジェクト(総額27億ランド)において150メガワットの太陽光発電所が着工している。
一方、ポートフォリオ投資は、第1四半期の90億ランドの流入から、第2四半期には90億ランドの流出へと転じた。これは、非居住者が国内株式を342億ランド売却したためである。第1四半期は非居住者が141億ランドを購入していた。
(トラスト・ムブトゥンガイ、多崎央)
(南アフリカ共和国、アラブ首長国連邦、中国)
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