モルドバ・ビジネス・ウィーク開催、新たな国際証券取引所が始動

(モルドバ)

ブカレスト発

2026年10月05日

モルドバの首都キシナウで9月28~10月2日に、「第11回モルドバ・ビジネス・ウィーク外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(MBW2026)」が開催された。これにあわせて、新設されたモルドバ国際証券取引所(BIMx)が上場を希望する企業や証券会社の登録受け付けを開始し、資本市場の整備に向けた取り組みを本格化することが発表された。

9月28日の開幕イベントには約50カ国から約650人が参加し、バシレ・トファン首相、クラウディウ・ナスイ経済発展・デジタル化相、モルドバ投資庁のナタリア・ベジャン長官、BIMxのベロニカ・アルピンティン最高経営責任者らが登壇し、モルドバへの投資を呼びかけた。

写真 開幕イベントで講演するトファン首相の様子(ジェトロ撮影)

開幕イベントで講演するトファン首相の様子(ジェトロ撮影)

ベジャン長官は、今回のMBWの重点として、EUとの経済統合の推進に加え、重点分野ごとの具体的な投資機会の提示や、製品だけでなくサービス・専門知識の輸出拡大を挙げた。

トファン首相は、政治的安定性と小国ならではの意思決定の速さや柔軟性を強みに、規制・許認可の簡素化、行政効率化、インフラ整備などを進め、投資家にとって事業を行いやすい環境を整備していく方針を示した。また、モルドバをEU市場およびウクライナ復興へのゲートウエーと位置付け、政府が投資家の課題解決を支援する伴走者となる考えを示した。

ナスイ経済発展・デジタル化相は、銀行融資中心の資金調達構造から、債券や株式など多様な資金調達手段を備えた資本市場への転換を進める方針を示し、BIMxを通じた欧州資本市場との金融統合を強調した。また、国有企業の上場や自治体によるインフラ整備への資本市場の活用、民間年金制度の整備などを進め、モルドバを投資に適した国へと変革する考えを示した。

写真 モルドバ国際証券取引所(BIMx)のベル鳴らし式の様子(ジェトロ撮影)

モルドバ国際証券取引所(BIMx)のベル鳴らし式の様子(ジェトロ撮影)

開幕イベント後半では、企業のオンライン登録や許認可手続きを一元化するワンストップ・ショップや、60万平方メートル規模で2万1,000人の雇用創出を目指す「モルドバ・ハイテクパーク」が紹介された。モルドバで事業を展開する外国企業による投資事例や、同国企業の海外展開に関するセッションも行われた。MBWでは5日間にわたり30以上のイベントが開催され、関係者による議論や交流、視察などが行われた。

なお、モルドバ投資庁関係者は、日本企業との連携に期待を示し、ハイテクパークへの誘致や鉄道をはじめとするインフラ分野での日本企業の技術・ノウハウの活用に関心を示した。

(本吉美友)

(モルドバ)

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