イオンハイズオンが開業、北部紅河デルタで初の中規模店舗に

(ベトナム、日本)

ハノイ発

2026年10月09日

イオンベトナムは10月3日、ベトナム国内10店舗目となる「イオンハイズオンショッピングセンター」を北部ハイフォン市タックコイ区(旧ハイズオン省)に開業した。イオンベトナムは、ベトナム北部の紅河デルタ地域の中規模ショッピングセンターとしては同社初の例としている。地方都市への出店拡大戦略の一環として開発された。中規模店舗としては、2025年に開業したイオンタンアンショッピングセンター(現タイニン省、旧ロンアン省)、2026年7月に開業したイオンモール ダナン タンケー(ダナン市)に続く3施設目となる。

開業式には、手塚大輔イオン執行役兼イオンベトナム取締役社長 、チャン・バン・クアン・ハイフォン市人民委員会副委員長、伊藤直樹駐ベトナム日本大使らが出席した。手塚社長は、同施設の開業をベトナム事業拡大戦略の重要な一歩と位置付け、地域経済の発展や生活の質向上への貢献に意欲を示した。クアン副委員長は地域の商業・サービス業の発展や日越関係の強化への期待を表明し、伊藤大使も地域住民などの利便性向上、地域経済活性化への効果に期待を寄せた。

同施設は、首都ハノイ市と港湾都市のハイフォン市を結ぶ主要交通網に近接し、周辺では工業団地や住宅地の開発が進む。若いファミリー層に加え、工業団地やオフィスで働く人々、学生など幅広い層の利用を見込む。施設コンセプトは「三世代家族にとって最高の時間を過ごせる場所」で、利用者が買物、食事、娯楽を一日中楽しめる「ファミリー・デスティネーション」を目指す。施設は3階建て、延べ床面積は約3万8,100平方メートルで、「AEON」の直営売り場と37の専門店で構成される。「FOOD」「KIDS & ENTERTAINMENT」「FASHION」「BEAUTY & WELLNESS」「LIVING」の5つのゾーンを設け、買物、食事、娯楽をワンストップで楽しめる環境を整備した。

イオンベトナムによると、開業後2日間で約7万2,000人が来店した。自家用車で訪れる家族連れの姿も目立ち、地域住民の高い関心がうかがえた。また、施設全体で約900人の雇用創出につながっているという。

同社は、地場産品の販路拡大にも注力しており、地域の特産品であるハイズオン産ライチなどの農産物について、ブランド化・商品化を支援している。ハイズオン産ライチは、日本向けの輸出実績もあり、同社の調達・販売ネットワークを通じた販路拡大や地域産業振興効果も期待される。

イオンベトナムは、今後も地方都市を中心に出店を加速させる方針だ。ベトナムの近代的小売市場は、依然として成長余地が大きいとされており、今回の開業は地方消費市場の開拓と地域経済活性化を両立する取り組みとして注目される。

(古賀健司)

(ベトナム、日本)

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