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1~9月の貿易額は前年同期比30.1%増、過去最高を記録
(マレーシア)
クアラルンプール発
2026年10月28日
マレーシア統計局は10月19日、2026年1~9月の貿易総額が前年同期比30.1%増の2兆9,102億リンギ(約113兆4,995億円、1リンギ=約39円)となり、過去最高を記録したと発表した(添付資料表1参照)。輸出額は1兆5,713億リンギ、輸入額は1兆3,389億リンギで、それぞれ前年同期比34.0%増、25.7%増となった。また、貿易収支は前年同期の約2.2倍の2,324億リンギの黒字となり、黒字幅が拡大した。
輸出を品目別にみると、電気・電子製品は、半導体需要の拡大や人工知能(AI)投資の増加、デジタル技術の普及を背景に、前年同期比49.5%増の7,664億リンギとなり、全体の48.8%を占めた(添付資料表2参照)。次いで、石油製品、機械・設備・同部品、光学・科学機器、金属製品がいずれも2桁増となり、好調だった。また、鉱業も28.1%増と2桁の伸びを記録した。マレーシア投資貿易産業省(MITI)によると、製造業に加え、金属鉱石や液化天然ガス(LNG)の出荷増も輸出拡大に寄与した。
国・地域別にみると、輸出では、電気・電子製品のほか、光学・科学機器や金属製品などへの需要増を追い風に、米国が前年同期比69.1%増の2,821億リンギとなり、最大の輸出相手国になった(添付資料表3参照)。次いでシンガポール、中国、台湾、香港が続いた。一方、輸入では、中国が44.5%増の3,604億リンギとなり、全体の26.9%を占め、首位になった。
日本との貿易額については、輸出額が前年同期比18.3%増の680億リンギ、輸入額が15.4%増の562億リンギだった。なお、四半期ごとの輸出増減率への寄与度を国・地域別にみると、ASEANと米国の寄与度が引き続き大きい中、日本も連続2期にわたりプラスを維持した(添付資料図参照)。
マレーシア・ビルディング・ソサエティー(MBSB)研究所(注)は、2026年通年の輸出入の伸び率について、足元の貿易実績が予想を上回っていることを踏まえ、輸出を前年比32.0%増、輸入を26.0%増と予測し、前回予測(輸出18.9%増、輸入13.0%増)から大幅に上方修正した。また、電気・電子製品やテクノロジー関連製品への堅調な需要などが貿易を下支えする一方、サプライチェーンの混乱やコスト上昇、貿易摩擦の再燃が下振れリスクになると指摘した。
(注)旧マレーシア工業開発銀行(MIDF)研究所。マレーシアの大手金融機関MBSBによるMIDFの買収後、MIDF研究所を引き継ぐかたちで設立された。
(戴可炘)
(マレーシア)
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