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バングラデシュ初の原子力発電所、11月に約300MWの送電開始を目指す
(バングラデシュ、ロシア)
ダッカ発
2026年10月28日
バングラデシュ科学技術省のファキル・マハブブ・アナム大臣は10月15日、同国初の原子力発電所であるループプール原子力発電所の1号機について、11月までに約300メガワット(MW)の電力を国家送電網に供給することを目指していると明らかにした。2号機については、2027年6月ごろに核燃料を装荷する計画だという(「ビジネス・スタンダード」紙10月15日)。
同発電所は、首都ダッカの西方に位置するパブナ県ルップールに建設されている。ロシア国営原子力企業ロスアトム傘下のアトムストロイエクスポルトが建設を担い、1号機と2号機の発電容量はそれぞれ1,200MW、合計2,400MWとなる(「バングラデシュ通信社(BSS)」10月8日)。
1号機では2026年4月28日に核燃料の装荷を開始した。当初、政府は8月末までに約300MWの電力供給を開始する見通しを示していた(「BSS」6月14日)。しかし、原子炉の圧力を制御する安全弁の技術的な問題などにより、工程が遅れていた。ロシアの専門家による対応と安全試験を経て、バングラデシュ原子力規制庁(BAERA)は10月8日、初めて制御された核分裂の連鎖反応を起こす「初臨界」を承認した(「BSS」10月8日)。
その後、1号機は10月11日午後3時34分ごろ、初臨界を達成した。これは、原子炉内で核分裂の連鎖反応が持続する状態に初めて到達したことを意味する。今後、原子炉の出力を段階的に引き上げながら、安全性や設備の性能を確認する試験を進める(「デーリー・スター」紙10月11日)。
ロスアトムのアレクセイ・リハチョフ社長は、11月末までに国家送電網への接続を実現するとの見通しを示している(「ビジネス・スタンダード」紙10月13日)。また、10月14日に開催された国会科学技術省常任委員会でも、11月の送電開始を目指す方針が報告された(「BSS」10月14日)。11月の送電開始は現時点での目標であり、商業運転開始の時期は明らかになっていない。
同発電所の稼働が進めば、バングラデシュの発電能力の増強と電源構成の多様化につながることが期待される。ただし、製造業への安定的な電力供給には、送配電網の整備や運転状況も重要となる。
(箕浦智崇)
(バングラデシュ、ロシア)
ビジネス短信 176df5f85de805f4





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