スビリデンコ・キーウ経済大ビジネススクール学長、日本企業との交流に関心、ジェトロが面談
(ウクライナ、日本)
キーウ発
2026年10月22日
ジェトロは10月14日、キーウ経済大学(KSE)ビジネススクール学長で前ウクライナ首相であるユリア・スビリデンコ氏、ビジネス開発責任者のテチアナ・クワシェンコ氏、KSE調査研究所ビジネスエンゲージメント担当副学長のマクシム・フェドセイエンコ氏と面談し、日本とKSEの今後の協力可能性について意見交換を行った。
KSEは、経済学や公共政策などをはじめとする学士・修士プログラムや、企業経営者や管理職、起業家などが学ぶビジネススクール、政策提言や官民に対するコンサルティング機能、戦争による経済影響や対ロ制裁の効果分析などを行う調査研究所、慈善・人道支援活動を行う基金などを有する。
面談では、経営者や起業家を主とするKSEビジネススクールの学生と日本企業との交流について議論した。スビリデンコ氏は、ウクライナの戦時下における経済活動の維持や企業の事業継続の経験は日本企業にとっても参考となりうると指摘した。具体的には、企業の事業継続計画(BCP)の策定・運用、防衛産業エコシステムの形成を支える制度改革、人やモノの移動を支える物流網の維持・拡大、エネルギー・レジリエンスの強化などを挙げた。
また、スビリデンコ氏は日本の知見を得たい分野として、復興と産業競争力強化の観点から、日本の製造業が培ってきた「改善(カイゼン)」をはじめとする生産管理や品質向上の考え方を挙げた。在ウクライナの日本企業と連携することで、ウクライナ企業に対して日本の製造業のノウハウの普及ができる可能性について関心を示した。
さらに、人材育成や学術交流についても協議が行われた。スビリデンコ氏は、KSEと日本の大学やビジネススクールとの連携、KSE学生の日本への派遣プログラムなどに意欲を示したほか、ウクライナにおいて日本語教育の機会が限られている現状を踏まえ、教育機関での日本語講座の設置や、ウクライナ学生の日本への受け入れ、交換留学制度の試行的な実施についても関心を明らかにした。
面談の様子(ジェトロ)
(柴田紗英)
(ウクライナ、日本)
ビジネス短信 14fd175e2da4c128





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