ブラジル大統領選、ルーラ大統領とボルソナーロ上院議員による決選投票へ

(ブラジル)

サンパウロ発

2026年10月06日

ブラジルで10月4日、大統領選挙の第1回投票が実施された。いずれの候補者も有効投票の過半数を獲得できなかったため、10月25日に現職のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領と、フラビオ・ボルソナーロ上院議員による決選投票が行われる。

ブラジル高等選挙裁判所(TSE)の発表によると、ボルソナーロ上院議員〔自由党(PL)〕の得票率(有効票ベース)は47.03%で首位、ルーラ大統領〔労働者党(PT)〕は45.16%で2位だった。ブラジルの大統領選では、第1回投票で最多得票者が有効投票の過半数を獲得できなかった場合、上位2候補による決選投票が実施される。

選挙戦終盤までルーラ大統領が主要な世論調査でリードしていたものの、その差は縮小傾向にあった(添付資料図参照、注1)。民間調査会社クエストの最高経営責任者(CEO)であり、ブラジルを代表する有力シンクタンクであるジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)のフェリペ・ヌネス教授は、現地ニュース番組「グローボ・ニュース」(10月3日付)のインタビューで、9月以降、両候補の支持率の差が縮小していると指摘し、投票日までにはボルソナーロ上院議員が逆転する可能性があるとの見方を示していた。同氏はその背景として、第三極候補の支持層の一部が戦略的投票(注2)によりボルソナーロ氏へ支持を移したことを挙げた。

また、同日に実施されたサンパウロ州知事選では、現職のタルシシオ・デ・フレイタス知事〔共和党(Republicanos)〕が有効票の62.65%を獲得し、フェルナンド・アダジ候補(PT)の36.42%を上回って再選を決めた。

(注1)9月28日までのクエストの世論調査は、白票、無効票、棄権の回答を含む集計であったため、TSE発表の有効票ベースの選挙結果とは直接比較できない。

(注2)当選の可能性が低い候補の支持者が、自らの選好に近く当選可能性の高い候補に投票すること。ポルトガル語で「voto útil」と呼ばれる。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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