マレーシア、上半期の投資認可総額は前年同期比11.7%増、製造業向け外国投資認可は件数増も金額38.7%減
(マレーシア)
クアラルンプール発
2026年10月01日
マレーシア投資開発庁(MIDA)は8月28日、2026年上半期(1~6月)の投資認可総額が前年同期比11.7%増の2,185億リンギ(約8兆3,030億円、1リンギ=約38円)だったと発表した(MIDAプレスリリース参照
)。産業別では、サービス業が68.5%、製造業が23.5%、第一次産業が8.0%を占めた。また、国内投資が41.9%、外国投資が58.1%だった。認可案件数は2,746件で、9万9,030人の新規雇用を創出するとMIDAは試算している。
ジェトロが9月18日にMIDAから別途入手したデータによると、2026年上半期の製造業向け外国投資認可額は前年同期比38.7%減の327億リンギだった(添付資料表1参照)。認可案件数は369件と前年同期の256件から増加したものの、比較的小規模な案件が中心だったとみられる。業種別では、電気・電子製品が53.4%増の161億リンギで全体の49.1%を占めた(添付資料表1参照)。2024年同期の351億リンギから2025年には105億リンギに減少しており、やや回復したかたちだ。以下、機械機器、化学・同製品、輸送機器、金属加工製品が続いたが、いずれも前年同期比で減少した。また、前年に上位だった基礎金属製品と非金属鉱物製品が9割超の大幅減となった。
投資元国・地域別では、中国が前年同期比24.9%減の163億リンギとなったものの、全体の49.8%を占め、首位となった(添付資料表2参照)。特に、電気・電子製品、化学・同製品および輸送機器関連の投資が大きく寄与した。これに、米国、台湾、シンガポール、日本が続いた。
また、韓国、ドイツ、インドは投資額が大幅に増加し、前年同期の圏外からトップ10入りした。報道や各社リリースによると、主な投資案件として、韓国の自動車メーカー起亜によるクダ州クリム工場から同州グルンへの工場移転(金額は非公開)、ドイツの半導体製造装置メーカーであるアイクストロンによる工場設立(同)などが報じられた。
一方、日本による製造業投資認可額は、前年同期比37.8%減の10億7,191万リンギで、国・地域別では第5位だった。そのうち、電気・電子製品は8.5倍の4億5,212万リンギで、全体の42.2%を占めた(添付資料表3参照)。主な投資案件として、電子部品メーカーのオムロンによる工場拡張(100億円相当)、ダイハツ工業によるハイブリッド車の現地生産(80億円相当)、富士電機による配電盤製造工場の拡張(金額は非公開)などが報じられた。
(戴可炘)
(マレーシア)
ビジネス短信 01fc6ed7e4d1d3ff





閉じる