中国国家データ局、上海協力機構(SCO)のデジタル経済閣僚級会合やデジタル経済フォーラムを開催
(中国)
北京発
2026年09月28日
中国国家データ局は9月14日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で上海協力機構(SCO)デジタル経済閣僚級会合を開催した。同会合にはパキスタン、イラン、キルギス、ウズベキスタン、カンボジア、ラオス、モルディブ、カザフスタン、アゼルバイジャン、エジプトのデジタル経済担当政府部門の責任者や高官が出席し、デジタルインフラ建設、データの価値の解放、産業のデジタル化、データガバナンスなどに関して議論を行った。
また、中国国家データ局と新疆ウイグル自治区政府は9月15日、同市でSCOデジタル経済フォーラムを開催した。新疆ウイグル自治区の陳小江共産党委員会書記や国家データ局の劉烈宏局長が参加したほか、カザフスタン、キルギス、パキスタンなどの政府関係者など500人余りが参加した。
フォーラムの開幕式で基調演説を行った全国人民代表大会(全人代)常務委員会の張慶偉副委員長は、9月にキルギスのビシュケクで開催されたSCO加盟国元首理事会第26回会議における習近平国家主席の発言でSCOのデジタル経済協力を深化させる方向性が示されたとして、政策面の連携やデジタルインフラの相互連結・共同建設、デジタル発展の成果の共有、デジタル安全秩序の構築などを呼びかけた。また、劉局長は、スマート農業やスマートエネルギー、都市の安全管理などの応用シーンを創出し、データや人工知能(AI)技術の応用を促進していくとした。同フォーラムでは、「SCOデジタル経済分野の重点協力事項・意向リスト」(注)や「中国とSCO諸国のデジタル経済協力の典型事例集」などの成果が公表されたほか、SCOデジタル経済閣僚級対話メカニズムの設置を進めることにも合意した。
9月16日には同じくウルムチ市でSCOデジタル経済発展需給マッチング会が開催され、関係政府部門、業界団体、企業、研究機関など代表約200人が参加した。同会合では「データ分野の国際協力需給マッチングリスト」が公表され、参加者からはデータルート、データセンターの相互連結、算力(コンピューティング能力)サービス、越境決済、デジタル技能育成などのニーズや、デジタルインフラの運営モニタリング、農業のAI化、スマート製造などのソリューションが示された。
このほか、9月11日には、SCOデジタル経済研修の開講式が開催された。研修は7日間にわたって北京市とウルムチ市で行われ、ラオス、カンボジア、モルディブ、エジプト、サウジアラビア、ネパール、ベラルーシ、モンゴル、アルメニア、ウズベキスタン、キルギスの11カ国の政府関係者が参加した。研修では公共データの活用やデジタル政府の建設、デジタル化や大規模モデルの実装、都市のデジタル化に関する専門課程の授業や、デジタルインフラ建設、産業のデジタル化、AI、デジタル要素市場の育成などの中国の取り組みに関する交流が行われた。
(注)同リストには、デジタルインフラ、農業、製造業、エネルギー、交通・物流、防災・減災、教育・医療、キャパシティービルディングなど10以上の分野における協力の意向が示されている。
(小宮昇平)
(中国)
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