インド系メサビ・メタリックス、米ミネソタ州とアイオワ州で鉱山・製鉄所一体化事業に180億ドル投資

(米国、インド)

シカゴ発

2026年09月30日

インド系資本の鉄鉱石開発企業メサビ・メタリックス(本社:米国ミネソタ州、注1)は9月28日、ホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領とともに、ミネソタ州の鉄鉱石鉱山での採掘からアイオワ州での製鉄を一貫して行うための総額180億ドルの投資計画を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。投資の内訳は、ミネソタ州の鉱山・ペレット工場整備に30億ドル、アイオワ州の製鋼施設の建設に150億ドルとなる。ミネソタ産鉄鉱石から製鋼までを米国内で完結させることで、輸入原料への依存低減とサプライチェーン強化を図る。

同計画では、ミネソタ州ナシュウォークに建設中の鉄鉱石鉱山で生産する直接還元鉄(注2)向け高品位ペレットを、アイオワ州の製鉄所へ供給する。同鉱山は米国で50年ぶりに開発された新規の鉄鉱石鉱山で、これまでに約30億ドルが投じられている。操業開始後は350人の雇用を見込む。

アイオワ州の製鉄所では、直接還元鉄製造設備と電炉を組み合わせた製鋼方式を採用する。これにより、従来の高炉方式に比べてエネルギー使用量や温室効果ガス排出量の削減が期待される。稼働開始後、同社は少なくとも1,750人の正社員を雇用する見込みだ。ホワイトハウスの発表によると、製鉄所は、第1段階において年間750万トンの鉄鋼を生産し、その後約1,000万トンまで増産する予定。これは、全米の製鉄所の粗鋼生産能力で最大規模に入る(注3)。

(注1)インドで鉄鋼・インフラ・エネルギーなどを手掛ける大手コングロマリットであるエッサール・グループ傘下の会社。

(注2)鉄鉱石を高炉に投入して溶融させることなく、固体のまま水素などの還元ガスで酸素を取り除いて製造した金属鉄。高炉方式よりも二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない。

(注3)米国最大といわれる製鉄所は、USスチールのインディアナ州ゲーリー製鉄所で年間750万トンの粗鋼生産能力があるとされる。

(星野香織)

(米国、インド)

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