中国・ASEAN博覧会、ASEANの需要への対応を強化
(中国、ASEAN)
広州発
2026年09月30日
第23回中国・ASEAN博覧会(CAEXPO)が9月17~21日に、中国・ASEAN商務・投資サミット(CAIBIS)が9月17~19日に、広西チワン族自治区南寧市で開催された。桂林市の分会場などを含め、同博覧会には73カ国・地域から3,432社が出展した。総展示面積は17万平方メートルで、同博覧会の3会場の累計入場者数は35万人を超え、過去最高を記録した。
主催者によると、会場には「ASEAN国家需要展示区」が初めて設置され、ASEAN各国の需要リストが公表された。「あるものを展示する」という供給主導型の発想から、「ASEANが課題を提示し、中国が解決策を提供する(東盟出題、中国解題)」という需要主導型へ転換し、需要側と供給側の的確なマッチングを推進した。
主催者によると、人工知能(AI)展示区の面積は前回比60%増となり、296社が出展した。また、新設された「AI大売場」には70社超が参加し、8分野、500種類超の商品を展示・販売した。AIを活用したシステムを通じ、8,000組の事前マッチングと2,000組の会場マッチングを実施した。
また、同博覧会では、9月16日に開通した平陸運河も重点テーマの1つとして取り上げられた。会場内に同運河の展示区が設置され、国内外の来賓やバイヤー、報道関係者を対象とする現地視察も実施された。
(左)会場の様子、(右)AIメガネを試す来場者(ともにジェトロ撮影)
同博覧会に5年連続で出展している三菱商事の楊淩氏は「今年は会期中の関連イベントの場を中心に企業間交流を行い、展示ブースでは消費者向けを意識した展示を行っている」と話した。同社ブースでは、鎌倉シャツ、いいちこ、ローソンなどのブランドが紹介され、来場者は日本の焼酎を試飲したり、中国の人気携帯ゲームのキャラクターが描かれたカード入りの菓子を手に取ったりする様子がみられた。
(左)三菱商事のブース、(右)商品説明を聞く来場者(ともにジェトロ撮影)
会期中には、CAIBISも開催された。主催者によると、同サミットにはASEAN各国の40を超える商工団体が参加し、ASEAN側の参加者は約300人となった。会期中にはAIをテーマとする関連会議の開催や、「中国・ASEAN AI国際協力事例集」の公表が行われた。オンラインで11回の企業マッチングを実施し、4,700件超の需給情報を企業に配信した。オフラインでは約300件の商談ニーズを冊子にまとめて配布し、150社が3つの業界別商談会に参加した。
次回の中国・ASEAN博覧会は2027年9月17~21日に開催され、テーマ国はシンガポールとなる予定だ。
(西村京子)
(中国、ASEAN)
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