第18回BRICS首脳会合がインドで開催、「ニューデリー宣言」を採択
(インド)
ニューデリー発
2026年09月28日
インドの首都ニューデリーで9月12~13日、第18回BRICS首脳会合が開催された。議長国はインドが務め、「強靭(きょうじん)性、イノベーション、協力、持続可能性の構築」を優先事項に掲げた。首脳会議には、中国の習近平国家主席、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領をはじめ、11の加盟国の首脳や政府代表らが参加した。
インドのナレンドラ・モディ首相は、BRICS首脳会合に合わせて開催されたビジネスフォーラムのスピーチで、BRICS加盟国は世界人口の50%、世界GDPの40%、世界貿易の25%以上を占めることを強調した。さらに、BRICS諸国の経済規模は世界全体と比較して約2倍のペースで成長していることを示し、世界でのBRICSの存在感が一段と高まっているとの認識を示した。
12日には、参加国の共同宣言として140項目にわたる「BRICSニューデリー宣言(BRICS New Delhi Declaration)」が採択された。ニューデリー宣言の主要ポイントは次のとおり。
- 国際政治:多極化と多国間主義を推進し、グローバルサウスを含む新興国・途上国の代表性と発言力を高め、より公平で包摂的な国際秩序の構築を目指す。
- 国際金融:BRICS加盟国間の貿易・投資での、現地通貨建て決済の利用拡大や、国境を越えた決済の円滑化に向けた協力を推進する。
- 貿易・経済:保護主義や一方的な関税措置に懸念を表明するとともに、WTOを中心とする公正かつ透明性の高い貿易体制を支持する。
- 平和と安全保障:国際紛争について、対話、協議、外交を通じて平和的に解決することへのコミットメントをあらためて確認する。
- 技術・エネルギー:人工知能(AI)や量子技術などの新興技術分野で協力を強化し、イノベーションを通じた経済成長を促進する。エネルギー安全保障の強化とエネルギー転換を推進するとともに、途上国の発展段階を考慮した公正な移行の必要性を強調する。
BRICSは加盟国の拡大に伴い、世界経済に占めるシェアを高めている。今回の首脳会合では、グローバルサウスの代表性向上に加え、貿易・金融、人工知能(AI)などの新興技術、エネルギーといった経済分野での協力強化を打ち出した。加盟国間で利害や政策上の相違もある中、ニューデリー宣言に盛り込まれた方針が具体的な協力にどうつなげられるかが注目される。
(丸山春花)
(インド)
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