中国とドイツ、自動運転や標準化の協力に関する会合を相次いで開催

(中国、ドイツ)

北京発

2026年09月24日

中国工業情報化部は9月16日、同月14日に「中独自動・コネクテッド運転分野の協力会議」をドイツのベルリンで開催したと発表した。同部の設備工業一司(省庁の局に相当)のほか、ドイツ連邦経済・エネルギー省や交通省、業界団体、重点企業など50人以上が参加した。

会議では、スマートコネクテッドカーの技術標準法規や型式認証、路上試験のモデル応用、自動車データの管理およびセキュリティー、V2X(注1)の技術応用や「車・路・雲(車両と道路とクラウド)」一体化トライアルなどのテーマについて議論を行った。今後は、自動・コネクテッド運転分野の標準法規の連携や試験の相互認証を推進し、V2Xの通信技術応用やデータ管理を深化させ、国際標準法規との連携を強化するとした。

また、中国電子技術標準化研究院(注2)の発表によると、9月8~10日には同じくベルリンでドイツ連邦経済・エネルギー省や中国国家市場監督管理総局(国家標準化管理委員会)の主催で「2026年中独標準化協力委員会」が開催された。シーメンスやBASFなどのドイツ企業や中国の研究機関など60以上の機関が参加した。同会議では、スマート製造・インダストリー4.0、産業データ空間(注3)、デジタル製品パスポート(注4)、電気自動車(EV)などの分野の標準化における協力を議題とし、デジタルツイン(注5)、人工知能(AI)、情報セキュリティーなど6つのタスクフォースが報告を行ったほか、産業データおよび産業データ空間についても交流を行った。中国電子技術標準化研究院は、産業データやスマート製造の分野において、ISOやIECなどの関連国際標準や欧州の関連標準の発展状況を踏まえて、標準の検討・協力を進めるとしている。

なお、中国汽車技術研究センター(注6)は9月15日、ドイツのハノーバーでドイツ自動車工業会(VDA)と協力覚書を結んだ。双方は今後、車載ソフトウエアの品質管理体系の協力などを起点として、中独自動車産業の品質面での協力を進めていくとしている。

(注1)「Vehicle-to-Everything」の略で、車両とあらゆるモノを通信技術で接続して連携させること。

(注2)中国電子技術標準化研究院は、電子情報分野の標準化に携わる工業情報化部傘下の研究機関。各種国際標準の中国国内への導入や標準化技術委員会の事務局機能を担っている。

(注3)データの提供者と利用者の間で安全かつ制御可能なかたちでデータを共有できデータ連携基盤。

(注4)持続可能性、循環性、法令順守に関する製品固有の情報を電子的に提供するもの。なお、中国とドイツはEUのバッテリーパスポート規則に対応するため、自動車産業データプラットフォームの連携を進めている(2026年8月7日記事参照)。

(注5)現実の物体や設備を仮想空間に再現し、シミュレーションによる検証や、リアルタイムデータに基づく分析・予測を行う技術。

(注6)国務院国有資産監督管理委員会直属の中央国有企業で、自動車産業関連の政策研究、標準法規、重要共通技術の研究開発、製品工程の開発サービス、検査・試験・認証、情報コンサルティング、設計などの各種技術サービスを行う機関。

(小宮昇平)

(中国、ドイツ)

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