中国の国家発展改革委員会、計算力・新型電力・次世代通信ネットワークの一体的整備を検討

(中国)

北京発

2026年08月25日

中国の国家発展改革委員会は8月19日、6つの網(ネットワーク)重大プロジェクトの合同調整会議を開催した。会議では6つのネットワークのうち、「算力網」(インフラとしての計算力のネットワーク、注1)、新型電力網、次世代通信網について、「2+3+N」(電力ネットワーク企業2社、通信事業者3社、算力網関連企業複数社)による協調メカニズムを構築し、重大プロジェクトの建設を加速することを検討するとした。会議には、電力ネットワーク企業として国家電網、南方電網の2社、通信事業者として中国電信、中国聯通、中国移動の3社が参加したほか、算力網関連企業が参加した。

6つのネットワークとは、2026年4月28日の中国共産党中央政治局会議において打ち出された概念で、水網、新型電力網、算力網、新型通信網、都市地下配管網、物流網を指す。7月30日の中央政治局会議においても同概念が提起され、6つのネットワークの計画・建設を着実に推進するとした(2026年8月5日記事参照)。

その後、李強首相が7月31日に主宰した国務院常務会議においても、新型電力網および物流網の建設の進捗報告を受けたほか、6つのネットワークの計画的建設を着実に推進するとされた。さらに、8月17日に同じく李強首相が主宰した国務院の第12次全体会議においても、6つのネットワークの建設実施プランの実行を加速し、投融資メカニズムの革新によって民間資本を導入することが強調された。8月21日の国務院常務会議においても6つのネットワークの1つである次世代通信網の建設の進捗報告を受け、基盤ネットワーク、スペースネットワーク、国際ネットワーク、融合ネットワークの建設を推進すること、次世代スマート端末の普及を推進し、スマートシティーやスマート製造などの高付加価値な活用シーンを創出することが打ち出された(注2)。

なお、発展改革委員会によると、第15次5カ年規画(2026~2030年)期間内に新型電力網と地下配管網にはそれぞれ5兆元(約120兆円、1元=約24円)、算力網には4兆元の投資が見込まれるとされている。

(注1)算力とは計算能力(コンピューティング能力)を指す。算力網については、2026年7月1日付地域・分析レポート参照

(注2)中国信息通信研究院技術標準研究所の張海懿所長によると、次世代通信網とは単なる現行のネットワークの拡張ではなく、技術イノベーションと需要が牽引する構造的な再構築であり、第5世代移動通信システム(5G)、5G-A(5Gの進化版)、第6世代移動通信システム(6G)、10ギガビット級光ネットワーク、衛星インターネット、工業インターネット(IIOT)、低空スマートネットワークなどが含まれると解説している(「新華社」8月21日)。次世代通信網整備の取り組みについては2026年8月7日記事も参照。

(小宮昇平)

(中国)

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