上海市で世界AI大会開催、AI計算インフラやフィジカルAI関連企業が多数出展

(中国)

上海発

2026年08月07日

「2026世界人工知能(AI)大会」が7月17~20日に中国・上海市で開催された。9回目となる今回、習近平国家主席が初めて参加し、開幕式で基調講演を行った(2026年7月23日記事2026年7月28日記事参照)。

大会は上海世博センターなど複数の会場で開催された。展示面積は10万平方メートル超、出展者数は1,100社超に上り、いずれも前年比30%以上増加した。また、会期中の来場者は延べ40万人超となった。主催者発表によると、展示品は4,486点に上り、このうち351点が世界初公開だった。

会場では、トレンドとなっているAIの計算インフラ、フィジカルAIの分野でそれぞれ200社以上の企業が出展した。計算インフラとしては、ファーウェイが初の実機公開となる超高性能スーパーコンピューティングシステム「Atlas 950 SuperPoD」を展示した。また、宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)や北京銀河通用機器人(Galbot)、雲深処科技(ディープ・ロボティクス)といった人型ロボット、犬型ロボット、ロボットハンドなどを開発・生産する企業による実演のほか、ロボットトレーニングに関する展示、モーターやアクチュエーターなどの構成部品も展示された。その他、AIを実社会で活用する製品・サービスも紹介された。外資系企業・団体ではグーグル、ロレアル、アセア・ブラウン・ボベリ(ABB)、シーメンス、シュナイダー・エレクトリック、レゴ(LEGO)、オックスフォード大学、在中韓国イノベーションセンター(KIC中国)、ウズベキスタンITパークなどが出展した。

数ある展示品の中から、大会組織委員会が10大注目展示を選定した。(1)中科曙光の曙光8000「登峰」、(2)アント・リンボのロボット薬局・LingBot-VLA、(3)上海智元創新科技(AGIBOT)の遠征 A3 Ultra、(4)百度(バイドゥ)の百度搭子(DuMate)、(5)科大訊飛(アイフライテック)の訊飛AIグラス、(6)南方電網の大瓦特・雲睿、(7)階躍星辰(StepFun)のSTEPX Neo、(8)アリババの真武M890×磐久AL128、(9)天鶩科技(マットウィングス・テクノロジー)のマットウィングスビーナス、(10)中興通訊(ZTE)の中興OEXスーパーノードが選ばれた(「澎湃新聞」7月18日)。

本大会では前年に比べ、若手起業家やスタートアップ向けのブースも拡充された。前年に新設されたスタートアップ支援プログラムの「Future Tech」は、今回「WAIC Future Tech」創投エコシステムへ発展・拡充されたほか、一人会社(OPC)専用展示エリアが初めて設置された。会場には清華大学関連のスタートアップをはじめ、180社のスタートアップが出展した(「澎湃新聞」7月21日)。また、100社超の投資機関、200人超の専門投資家も集まった。

WAIC-Academic学術会議が新設されるなど、学術面の発信も強化された。国内外の専門家1,568人が参加し、このうちチューリング賞、ノーベル賞、フィールズ賞の受賞者が11人、海外からの講演者が432人を占めた。102の国・地域、国際組織の公式代表や産学研関係者が参加し、国際AI標準化フォーラム、グローバルAI政策対話・協力開発フォーラムなど、約160件のフォーラムが開催された。

写真 ユニツリー・ロボティクスのブースの様子(ジェトロ撮影)

ユニツリー・ロボティクスのブースの様子(ジェトロ撮影)

写真 ファーウェイ「Atlas 950 SuperPoD」(ジェトロ撮影)

ファーウェイ「Atlas 950 SuperPoD」(ジェトロ撮影)

(佐川将平)

(中国)

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