商務部、EUの14企業・団体を輸出管理コントロールリストに追加

(中国、EU)

北京発

2026年07月30日

中国商務部は7月24日、公告2026年第30号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて「輸出管理法」「両用品目輸出管理条例」などの法律・法規に基づき、国家の安全と利益を守り、拡散防止などの国際的義務を履行するため、EUの14のエンティティーを輸出管理コントロールリスト(注1)に追加すると発表した(即日施行)。輸出事業者は同14のエンティティー(企業、大学、研究所)に対して両用(デュアルユース)品目を輸出することが禁止されるほか、国外の組織・個人が中国原産の両用品目を同14のエンティティーに移転・提供することも禁止される(注2)。なお、特別な事情により輸出の必要がある場合、輸出事業者は商務部に申請を行う必要がある。

今回リストに追加されたエンティティーについては次のとおり(注3)。

  1. ラファート(Lafert S.p.A.、イタリア)
  2. ガーネット(Garnet S.r.l.、イタリア)
  3. ジントルハウザー・マテリアルズ(Sindlhauser Materials GmbH、ドイツ)
  4. ラインメタル(Rheinmetall AG、ドイツ)
  5. アントラコ・ヘミー(Antraco Chemie-Handelsgesellschaft mbH、ドイツ)
  6. インパクト(InPACT S.A.、フランス)
  7. III-V LAB(フランス)
  8. キャボックUAS(Cavok UAS、フランス)
  9. ビーゴ・フォトニクス(Vigo Photonics S.A.、ポーランド)
  10. ブロツワフ工科大学(Politechnika Wroclawska、ポーランド)
  11. IHCメルウェデ・ホールディング(IHC Merwede Holding B.V.、オランダ)
  12. タトラ・トラックス(TATRA TRUCKS a.s.、チェコ)
  13. オプティコエレクトロン・グループ(Opticoelectron Group、ブルガリア)
  14. エクスプラ(Ekspla UAB、リトアニア)

商務部は公告の発表と同時に公表した報道官談話において、今回の措置はEUが7月23日(中国現地時間)に第21弾となる対ロシア制裁措置として、中国および香港の企業14社を制裁対象に追加したことを受けたものであると説明した。商務部は4月24日にも7つのEUのエンティティー(企業および研究所)を輸出管理コントロールリストに追加しており(2026年4月30日記事参照)、EUのエンティティーに対する同リストへの掲載措置は今回が2回目となる。

中国による外国エンティティーの輸出管理コントロールリストへの追加は、これまで米国の軍需系企業(2026年6月25日記事参照)を中心に、台湾の企業・団体(2025年7月9日記事参照)、日本の企業・団体(2026年2月26日記事7月1日記事参照)に対しても行われている。

(注1)輸出管理コントロールリストについては、ジェトロ「中国の経済安全保障に関する制度情報(2026年4月)」PDFファイル(1.5MB)参照。

(注2)「現在行っている関連の活動は直ちに停止しなければならない」とされた。

(注3)リスト上には、各エンティティーの住所も記載されている。

(小宮昇平)

(中国、EU)

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