国民健康5カ年規画発表、2030年までに平均寿命80歳を目標に
(中国)
北京発
2026年07月16日
中国国務院は7月7日、「国民健康『第15次5カ年』規画」(国発[2026]23号)
を発表した(中国政府ウェブサイト掲載は7月13日)。本規画は「健康中国」(注)の建設を加速させるため、「国民経済と社会発展第15次5カ年規画綱要」(2026年3月11日記事参照)ならびに「『健康中国2030』規画綱要」に基づき制定された。国民の健康に関する2030年までに取り組む13の基礎項目、5分野24項目の重点任務、19の主要指標を掲げ(添付資料表1~3参照)、2035年までに「健康中国」を作り上げるための強固な基盤を築くとしている。平均寿命については2030年までに「80歳に到達させる」ことを盛り込んでいる。
これら計画に向けて、具体的取り組みも挙げられた。健康増進と疾病予防に関しては、健康教育を国民教育に組み入れるほか、栄養指導員の配置や禁煙支援サービスの強化などを推進するとした。さらに、ライフステージ全体にわたる包括的な健康サービスの充実として、出産支援政策を整備し、出産および乳幼児ケアサービスの充実を図るとした。また、高齢者向けサービスの最適化、在宅介護の推進、訪問医療や在宅病床サービスの強化、要介護・認知症高齢者のケア体制の整備、障害者および低所得層の健康促進が挙げられた。食品安全リスクの監視・早期警戒および発生源管理の強化も挙げられた。
医療サービス面においては、医療の品質管理・統制体制の整備や地域間連携の強化、基本的公衆衛生サービス経費における財政補助基準の合理化によるサービス項目の最適化、重大な感染症に対する予防・抑制メカニズムの整備、救急医療や血液供給能力の向上、医療・衛生機関の機能や配置の最適化、衛生・健康分野の人材育成やデジタル化・スマート化などが挙げられた。
医療機関の設置については指導原則が示され、人口100万~200万人ごとに中医系病院を含む市立総合病院を1~2カ所設置することとした。また、原則として各県(市・区・旗)に県立総合病院を1カ所設置するとした。その他、病床の設置要件も挙げられた。
衛生・健康サービス体系の現代化に向けた整備については、全国10カ所の国家区域血液安全センターを配置し、省級の血液センターおよび重点都市の血液ステーションを建設するとした。また、約100以上の地市級以上都市で、リハビリテーション・看護サービスの拡充や高度化プロジェクトを優先的に実施するとした。
(注)工業化や都市化、高齢化の進展を受け、2016年10月に健康分野における初の中長期的な国家計画「健康中国2030規画綱要(規画)」を党中央と国務院が共同で打ち出し、続いて中国国務院が2019年7月に「健康中国実施行動意見」を発表している(2019年8月5日記事参照)。
(亀山達也)
(中国)
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