米サウスカロライナ州知事選挙の共和党予備選決選投票、トランプ大統領も支持の候補者が勝利
(米国)
調査部米州課
2026年06月24日
米国サウスカロライナ(SC)州で6月23日、2026年11月の州知事選挙の共和党予備選挙の決選投票が実施された。アラン・ウィルソン州司法長官が7割近い得票率で(CNN、60%開票時)パメラ・エベット副知事を退け、本選挙に進む。ウィルソン氏は、本選で民主党のジャーメイン・ジョンソン州下院議員と対戦する。
ウィルソン氏の票が伸びた要因は、エベット氏を支持していたドナルド・トランプ大統領が、決選投票直前に対立候補のウィルソン氏への支持も表明したことだ。ジョージア州やアイオワ州の州知事選挙予備選でトランプ氏の支持する候補者が敗退した(2026年6月17日記事参照)ことを受け(注1)、いずれもが勝利する場面を想定し対応したとみられる。
ティム・スコット連邦上院議員(SC州)も、トランプ氏に続いてウィルソン氏への支持を表明した。ウィルソン氏はトランプ氏の支持表明に応えて、「最初から誇りをもってトランプ氏を支持し、他の人がトランプ氏を擁護しなかった時にも彼を擁護し、過激な左派と戦ってきた」「トランプ氏が私を支持してくれることを大変光栄に思う」と声明を発表した(CNN6月19日)。
これまでの予備選の結果から、州知事選挙でのトランプ氏の支持が重みを失っているとの見方もある。同州のウィンスロップ大学のスコット・ハフモン政治学教授は、トランプ氏の「MAGA(注2)」運動に忠実な保守派と、中東情勢やガソリン価格を懸念する人々との間の溝が深まっていることを浮き彫りにしていると述べた(「ニューヨーク・タイムズ」紙6月19日)。
また、同日に予定されていたニューヨーク州知事選挙の予備選は、両党とも対立候補がいなかったため行われず、民主党の現職キャシー・ホークル氏と共和党のブルース・ブレークマン氏(同州ナッソー郡長)が本選で対決する。トランプ氏はブレークマン氏を支持する。
中間選挙の状況は「特集 2026年米国中間選挙の動向」、州知事選の動向は2026年4月22日付地域・分析レポート参照。
(注1)ジョージア州でトランプ氏支持の候補者と対戦して勝利した実業家のリック・ジョンソン氏に関して、トランプ氏は決選投票後、自身のSNSで「ジャクソン氏は素晴らしいトランプ・キャンペーンを展開した」と同氏を称賛しながら、自身と関連づけるコメントを発信した。
(注2)「米国を再び偉大に(Make America Great Again)」の略称で、トランプ氏の選挙キャンペーンのスローガン。
(松岡智恵子)
(米国)
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