韓国の統一地方選、与党が16の首長選のうち12で勝利

(韓国)

ソウル発

2026年06月05日

韓国で2026年6月3日、第9回全国同時地方選挙(統一地方選)が行われた。今回の選挙では、16の特別市および広域市・道(日本の都道府県に相当)の長、227の区・市・郡(日本の市町村に相当)の長、14の国会議員(補欠選挙)が選ばれた。投票率は61.0%と、1995年の第1回全国同時地方選挙(68.4%)に次いで2番目に高かった。与・野党の支持層結集の動きが高い投票率に反映された。

16の特別市および広域市・道の首長選では、進歩系与党「共に民主党」が12カ所、保守系野党「国民の力」が4カ所(注1)で勝利した。227の区・市・郡の首長選では、「共に民主党」が119カ所、「国民の力」が95カ所、無所属などその他の候補者が13カ所で勝利した。全体としては、2024年の国会議員選挙(2024年4月11日記事参照)、2025年の大統領選挙(2025年6月4日記事参照)に続き、「共に民主党」が勝利したものの、最大の激戦地だったソウル市長選では、「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)氏が5回目の当選を果たした。

14の国会議員補欠選では、「共に民主党」の候補者が9選挙区、「国民の力」の候補者が4選挙区、無所属の候補者が1選挙区で当選した。最も関心が集まっていた釜山の北区甲選挙区では、前「国民の力」代表の韓東勲(ハン・ドンフン)氏が無所属(注2)で立候補し、接戦の後、当選した。

なお、今回の選挙に対し、各メディアは次のように分析した。

  • 李在明(イ・ジェミョン)政権の発足後1年で行われた初の全国単位の選挙で、与・野党のいずれにも民意が偏らず、力の均衡が絶妙だった(聯合ニュース、2026年6月4日付)。
  • 「国民の力」が惨敗した中で呉世勲氏と韓東勲氏が勝利したことは、国民が「国民の力」に復活の機会を与えたものだ(SBS News、2026年6月4日付)。
  • 呉世勲氏と韓東勲氏は、党の基盤より「個人の能力」で勝利したといえる。両氏は(保守系の)次期大統領候補として急浮上した(News 1、2026年6月4日付)。

(注1)「共に民主党」は全南光州統合特別市、釜山広域市、仁川広域市、大田広域市、蔚山広域市、世宗特別自治市、京畿道、江原特別自治道、忠清北道、忠清南道、全北特別自治道、済州特別自治道で、「国民の力」はソウル特別市、大邱広域市、慶尚北道、慶尚南道でそれぞれ勝利した。

(注2)2024年に「非常戒厳」を宣言した尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾訴追に賛成し、党内対立の末に2026年1月に「国民の力」を除名になり、無所属で立候補していた。

(李海昌)

(韓国)

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