アフリカ開発銀行、アフリカの2026年実質GDP成長率は4.2%との見通しを発表

(アフリカ)

調査部中東アフリカ課

2026年06月01日

アフリカ開発銀行(AfDB、本部:コートジボワール・アビジャン)は、5月25日から29日にかけてコンゴ共和国の首都ブラザビルで年次総会を開催し、「アフリカ経済見通し(African Economic Outlook 2026)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。本見通しにおいてAfDBは、2026年のアフリカ全体の実質GDP成長率を4.2%と予測した。2025年の実績値(暫定)である4.4%からは小幅の鈍化となるものの、地政学的緊張、世界的な金融引き締め、サプライチェーンの混乱といった状況下でもアフリカ大陸が引き続き強靭(きょうじん)性を維持していることを強調した。2027年の成長率は再び4.4%に回復すると予測している。

本見通しでは地域別の成長率の予測も示した。東アフリカ(注1)は引き続き域内で最も高い成長率となるものの、中東情勢の混乱に伴うエネルギー価格と輸入コストの上昇の影響で、2025年の6.6%から2026年には5.9%に鈍化すると予測した。西アフリカ(注2)は堅調な農業生産と継続的なインフラ投資に支えられ、2025年の4.8%とほぼ同じ4.7%を見込んだ。北アフリカ(注3)は湾岸諸国からの観光需要の低迷(2025年3月28日記事参照)や世界的なサプライチェーンの混乱による影響を反映し、2025年の4.4%から2026年は4.0%に低下すると予測した。中央アフリカ(注4)は原油価格の高止まりに支えられ、2025年の3.6%から2026年には3.8%へとわずかに成長率が上昇すると見通した。南部アフリカ(注5)は鉱業および農業生産の低迷とエネルギーコストの上昇(2026年4月13日記事2026年4月15日記事参照)により、2025年の2.3%から2026年には2.1%へと低迷が続くと予測した。

なお、IMFは4月に発表した世界経済見通し外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて、中東・北アフリカ(MENA)地域の2026年の経済成長率を1.1%、サブサハラ・アフリカの成長率を4.3%と予測している。

(注1)エチオピア、ケニア、タンザニアなど。

(注2)コートジボワール、ガーナ、ナイジェリア、セネガルなど。

(注3)アルジェリア、エジプト、モロッコ、チュニジアなど。

(注4)カメルーン、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国など。

(注5)アンゴラ、モザンビーク、南アフリカ共和国、ザンビアなど。

(波多野瞭平)

(アフリカ)

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