広州地鉄がコロンビア鉄道の運営・保守契約締結、「一帯一路」構想の協力を具体化

(中国、コロンビア)

広州発

2026年06月30日

中国・広東省広州市を拠点とする都市鉄道運営企業の広州地鉄集団(以下、広州地鉄)は6月12日、中国土木工程集団と共同で、コロンビア西部ボゴタ市の有軌電車(トラム)方式の近郊鉄道事業の運営・保守契約を締結した。同日に広州市で行われた式典では、コロンビアのクンディナマルカ県知事のホルヘ・エミリオ・レイ氏と広州市副市長の頼志鴻氏が出席し、契約の締結に立ち会った。なお、同トラムの建設についても、中国土木工程集団が、2020年にクンディナマルカ県政府との間でコンセッション契約(注)を締結している。

今回の契約金額は20億6,000万元(約473億8,000万円、1元=約23円)。本事業の対象路線は、首都ボゴタ市とクンディナマルカ県の4つの主要都市を結ぶ。全長約40キロメートルに渡り、17駅で構成される。年間約4,400万人の輸送能力を有し、第1区間は2027年10月の開業を予定している。広州地鉄は21年6カ月間の運営・保守サービスを提供した上で、コロンビア側に引き渡す。また、同社は本契約により、沿線の商業運営権を取得する。

中国とコロンビアの両国は、協力関係を深めている。コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領と中国の習近平国家主席は2025年5月14日、北京市で会談し、「一帯一路」構想に関する協力文書に署名していた(2025年5月16日記事参照)。レイ知事は、今回の契約は同構想における象徴的な事業であり、中国の高い技術力の移転や雇用創出を通じたコロンビアの地域経済の発展に資する重要な取り組みであると位置付けた。

広州地鉄の6月14日の発表によると、同社は既に累計42件の海外プロジェクトを遂行し、契約金額は約50億元に達するという。また、同社は6月1日と3日にベトナム、シンガポールの鉄道関連企業との協力協定を締結しており(2026年6月11日記事参照)、鉄道インフラに加え、沿線商業事業の運営も含めた海外展開を加速させている。

(注)設計、建設、資金調達、運営に加え、車両供給、保守サービスおよび鉄道システムの整備が含まれる。コンセッション契約は、公共インフラについて、民間事業者が資金調達・建設・運営を行い、一定期間の運営権を得る契約形態。

(西村京子)

(中国、コロンビア)

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