コロンビア、中国の「一帯一路」協力文書に署名、正式参加
(コロンビア、中国)
ボゴタ発
2025年05月16日
コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領と中国の習近平国家主席は5月14日、北京で会談し、「一帯一路」に関する協力文書に署名した。これにより、コロンビアが「一帯一路」に正式に参加することとなった。経済、科学技術、環境、文化、再工業化などの主要分野における協力関係の確立を目的としている。
署名後、ペトロ大統領は「短期的には、年間140億ドルに上る中国との貿易赤字解消を目指す。中期的にはコロンビアとラテンアメリカが両大洋(太平洋と大西洋)間のインフラを構築し、中国と欧州からの海底光ファイバーの到着点となり、人工知能の中心となることを期待する」とXで述べた。
ペトロ大統領は、記者から「会談前、(中国との関係強化で)今後米国がコーヒーや花卉(かき)を(コロンビアからではなく)他国より輸入する可能性を心配する声がコロンビア国内にてあったが、今回の署名は、そのことに影響を与えるか」と問われた際、「私たちがパートナーであり続けることを米国が許してくれることを願う」と答えた。
ペトロ大統領は、5月13日には中国と中南米カリブ海諸国との関係強化を目的とする第4回ラテン米国・カリブ諸国共同体(CELAC)・中国フォーラムに参加した。また、コロンビアの代表団と、北京にあるファーウェイの施設見学を行った。見学後、代表団の一員であるフリアン・モリナ情報技術・通信相は「人工知能、データインフラストラクチャ、情報通信の接続性に関する戦略的提携について検討した」と自身のXで発信した。
(木村香菜)
(コロンビア、中国)
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