カナダ首相府、重要鉱物サプライチェーン強化へ、日本企業含む13件の協力発表

(カナダ、日本、フランス、ドイツ、イタリア、デンマーク、オランダ、ポルトガル)

調査部米州課

2026年06月19日

カナダ首相府は6月17日、フランス・エビアンで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)において、防衛および重要鉱物における新たなパートナーシップを確保したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。重要鉱物では、日本企業のパートナーシップについても公表された。

重要鉱物のサプライチェーン確保が国際的な課題となる中、カナダは2025年6月に主催したG7サミットで、持続可能かつ信頼性の高い重要鉱物のサプライチェーンの構築と将来の経済基盤強化を目的に、「重要鉱物生産同盟(Critical Minerals Production Alliance)」を立ち上げた(2025年6月23日記事参照)。今回の発表も、この同盟の枠組みを通じて締結されたもので、G7に合わせて、日本を含む7カ国の企業との間で13件の新たなパートナーシップが発表された(注)。

このうち、阪和興業はKAPミネラルズ(以下、KAP)と基本合意書を締結し、オンタリオ州におけるリン酸塩および希土類元素(レアアース)の開発を推進する。阪和興業によるとPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、KAPが生産するリン精鉱やレアアース精鉱、その加工品を同社が販売するほか、中間精製設備の導入に向けた協業も進める。

米州住友商事はユーコア・レアメタルズ(Ucore Rare Metals)と提携し、日本と北米の磁石メーカー向けにレアアースを供給する。両社は、オンタリオ州キングストンに建設されるレアアース分離精製施設に関する協業に向け、オフテイク契約を締結した。主に日本における高性能磁石や先端材料用途に不可欠な中・重希土類レアアースを確保するとともに、北米をはじめとする関連市場向けの供給も見込む。

今回の発表についてカナダ首相府は、信頼できるパートナーの結集と重要鉱物の供給源の多様化を通じて、信頼性の高いバイヤーからの投資を呼び込むことができ、重要鉱物のバリューチェーンに対し、50億カナダ・ドル(約5,700億円、Cドル、1Cドル=約114円)超の資本投資が見込まれるとしている。

(注)日本以外には、ドイツ、イタリア、デンマーク、オランダ、フランス、ポルトガルの企業とのパートナーシップが公表された。ドイツは2025年9月に重要鉱物の協力拡大を確認する(2025年9月1日記事参照)など、各国がカナダとの重要鉱物の協力に注目している。

(木村勇翔)

(カナダ、日本、フランス、ドイツ、イタリア、デンマーク、オランダ、ポルトガル)

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