5月の原油価格は前月から下落も、世界の各種コモディティー価格は上昇傾向、世界銀行発表
(中東、世界)
調査部中東アフリカ課
2026年06月03日
世界銀行が6月2日に発表したコモディティー(国際商品)の価格動向資料「コモディティー・プライス・データ
」によると、5月の原油価格(平均)は1バレル当たり100.43ドルとなり、前月比で3.3%下落した。一方、前年同月比では60.0%の上昇だった。なお、天然ガス指数は前月比4.9%増、前年同月比21.2%増となった。5月の世界の非エネルギー価格指数は前月比2.5%の上昇だった。飲料価格は前月比5.3%、金属価格は3.7%の上昇となったが、食料価格は1.9%の上昇にとどまった。
中東からの輸出も多い肥料について、5月の世界の肥料価格指数は前月比4.3%減だったが、前年同月比49.9%増だった。中東での生産も多いアルミニウム価格は前月比1.8%増にとどまったが、前年同月比は49.7%増となった。
国連の5月版の経済見通しによると、中東情勢悪化がエネルギー部門での供給制約や価格高騰、運賃・保険料の上昇を通じて、世界的なコスト上昇を招いているとした(2026年5月20日記事参照)。同報告では2026年のインフレ率が先進国で2.9%、新興国で5.2%になるとの予測だ。
また、国際航空運送協会(IATA)によると、中東情勢により、4月の航空機用のジェット燃料価格は121.1%上昇と急騰したという(2026年5月29日記事参照)。
なお、国際的な海上コンテナ運賃も上昇を示したほか、日本においても4月の外航貨物輸送の企業向けサービス価格指標は59.1%上昇、国際航空貨物輸送の指標は40.6%上昇と大幅な上昇をみせた(2026年6月1日記事参照)。
中東情勢と世界各国の動きは「イスラエル・米国とイランの衝突を巡る中東情勢関連情報」「激動の中東情勢:中東各国への影響と展望」も参照。
(井澤壌士)
(中東、世界)
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