インディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン12」が開催、会場規模拡大で来場者も増加

(日本)

デジタルマーケティング部コンテンツ課

2026年05月22日

個人や小規模事業者が制作するインディーゲーム(注1)に特化した展示会「東京ゲームダンジョン12外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が53日、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された。2022年から同会場で開催されており、12回目となる今回は初の3フロア開催と会場規模を拡大し、出展事業者数は410、来場者数も増加して4,231人となった。出展者数と来場者数はともに過去最多を記録した。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

出展者は個人開発者から企業まで多岐にわたり、来場者に向けた試遊展示やグッズ販売を通じて自作ゲームの魅力を発信していた。あるインディーゲームパブリッシャー(注2)からは「最近は開発者の海外展開に対する意識がより高まっているのを感じる」と語った。また、出展していた開発者からは「海外ユーザーを意識してキャラクターや世界観を設計している」「設計段階から海外展開を意識し、全体的な文字量を大幅に削減した。生成人工知能(AI)やユーザーコミュニティーをうまく活用することで8言語に対応させている」「これまで海外展開を意識していなかったが、オンラインイベントへの参加を通じて中国や韓国などアジアからのアクセスが増えた」「まずは『ChinaJoy』(2024年8月9日記事参照)や『WePlay Expo』『G-EIGHT』『PlayX4』といったアジアの見本市を中心に出展したい」といった海外展開に向けたゲーム制作の工夫や今後の展望などの声が聞かれた。

本イベントの主催者でインディーゲーム開発者の岩崎匠史氏は「今回初めて3フロアで開催したが、先着順の出展枠が募集開始からわずか7時間程度で埋まってしまうほどの盛況ぶりだった。回を重ねるごとにSteam(注3)で展開しているタイトルの割合も高まっており、本イベントの会期に合わせてSteam上で公開した特設ページを通じて海外ユーザーにも届けやすくなってきている。今後は海外のインディーゲームイベントとの相互出展による連携や英語でのプレスリリース配信なども検討しており、出展者と海外ユーザーをつなぐ一助になればよいと思う」と語った。

次回の東京ゲームダンジョンは2026年8月8日に開催の予定。

なお、ジェトロでは2023年度から、Steamで公開されている日本のゲームを海外にプロモーションする事業「Steam日本特集ページ:MADE IN JAPAN COLLECTION」を実施している。2026年度については「gamescom」(2025年9月1日記事参照)や「gamescom asia×Thailand Game Show」(2025年12月19日記事参照)などのゲーム関連見本市における試遊展示やSteam上に設置する特設ページを活用したオンラインプロモーションを通じて、日本のゲーム関連事業者の海外展開を支援する。

(注1)インディペンデント(独立系)ゲームの略で、主に少人数または個人によって開発・制作されるゲーム作品のこと。

(注2)開発会社が制作したタイトルの販売・マーケティング・運営支援などを行う企業のこと。

(注3)米国のバルブが運営する、PC(パソコン)ゲームなどの販売・購入やゲームユーザー同士の交流が可能なオンラインプラットフォーム。1日に約4,000万ユーザーが同時接続している。

(古川喜一)

(日本)

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