東南アジア最大級のゲーム産業展示会がタイで開催、20万人超が来場

(タイ、ASEAN)

バンコク発

2025年12月19日

ゲームズコム・アジア×タイランド・ゲーム・ショー2025外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(gamescom asia×Thailand Game Show 2025)」が10月16~19日、タイの首都バンコクのクイーンシリキット国際展示場(QNSCC)で開催された。本イベントはゲームズコム・アジア(gamescom asia)主催者のケルンメッセと、タイランド・ゲーム・ショー(Thailand Game Show)主催者のショー・ノーリミット(SHOW NO LIMIT)およびトゥルー・デジタルグループ (TRUE DEGITAL GROUP)によって共同で開催された。ゲームズ・アジアは前年までシンガポールで開催されていたが、両イベントの相乗効果を狙い、今回初めてタイで開催となった。

同イベントには、会期全体で95カ国・地域から20万6,159人が来場し、ゲーム産業におけるビジネスおよび一般消費者向けイベントとして東南アジアで最大規模となった。来場者の内訳は開催国のタイが90%を占め、中国、ロシア、米国、日本が続いた。また、会期中にオンラインプラットフォームのスチーム(Steam)上で開催された特設ページへのアクセス数は1,200万回に達し、オンライン上でも高い関心を集めた。

ビジネスエリアは10月16~17日に開催され、81カ国・地域から5,590人のゲーム産業関係者が来場した。294社・団体がブース出展し、日本(ジェトロ)、韓国、マレーシア、スペイン、タイの5カ国がパビリオンとして出展した。来場者の内訳は、タイが53%、シンガポールが6%、その他の東南アジア諸国が9%となり、引き続き同地域からの参加者が多数を占めた。一方で、シンガポール開催と比べると、2024年の参加者数4,439人、68カ国・地域からいずれも増加し、欧州や北東アジアからの参加者も増加したことから、東南アジアにとどまらない幅広い地域の参加者によるネットワーキングの機会となった。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

一般消費者向けのエンターテインメントエリアは10月17~19日に開催され、来場者数は20万569人にのぼり、タイのゲームイベントとしては大規模な集客となった。会場では、新作ゲームタイトルの発表や試遊のほか、ゲームキャラクター関連グッズの販売、家庭用ゲーム機やパソコン(PC)、ゲーミングチェアやキーボードなどのゲーム関連製品が紹介された。74社・団体が出展し、タイパビリオンでは30以上のタイトル、インディーゾーンでは62タイトルが展示された。日本からはゲーム企業6社を含む合計9社が出展し、ブースに長蛇の列ができるなど高い関心を集めた。

写真 タイパビリオンの様子、会場の様子、メインステージの様子(全て主催者提供)

タイパビリオンの様子、会場の様子、メインステージの様子(全て主催者提供)

同イベントの会場の様子などは、ジェトロの国際ビジネス情報番組「世界は今-JETRO Global Eye」で特集している。次回は2026年10月29日~11月1日に開催予定だ。

(若林香奈、山本翔太、矢野葵、神田健)

(タイ、ASEAN)

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