ジェトロがクロアチア・モンテネグロ・ビジネスミッションを派遣
(クロアチア、モンテネグロ、西バルカン、日本)
ウィーン発
2026年05月19日
ジェトロは4月27~30日、「クロアチア・モンテネグロ・ビジネスミッション」を派遣した。4月28~29日にクロアチアのドブロブニクで開催された「三海域イニシアチブ(3SI)首脳会合・ビジネスフォーラム」(2026年5月15日記事、2026年5月15日記事参照)に合わせたミッションで日系企業の代表者約30人が参加した。
ミッション団は27日、クロアチアの首都ザグレブに入り、和田充広駐クロアチア日本大使から大使公邸でクロアチア政治・経済概況の説明を受けた後、現地企業とのネットワーキング・イベントに臨んだ。そこでは、エネルギー関連企業のLNGクロアチア、クロアチア道路公社、石油企業INAの幹部らとの意見交換を行った。
午後にはザグレブをたって、3SI首脳会合・ビジネスフォーラムに向かった。
29日午後、一行はバスでモンテネグロの首都ポドゴリツァに移動した。国土の3分の2が山岳地の同国は、福島県とほぼ同じ面積だ。ポドゴリツァに到着後、一行は同国のミロイコ・スパイッチ首相への表敬訪問を行った。
大阪大学と埼玉大学に留学経験のあるスパイッチ首相は、日本語が堪能な外国首脳で、流ちょうな日本語で一行を歓迎した。モンテネグロの経済政策を説明し、他国と比べて低い税率や国内通貨としてユーロを独自に導入していることなど投資環境の優位性を紹介した。
翌30日は、ヤコブ・ミラトビッチ大統領との朝食会で始動した。同氏は、スパイッチ首相と同様に経済学者で、経済開発相も務めた。ミラトビッチ大統領は朝食会のスピーチで、モンテネグロはNATO加盟国であり、2028年のEU加盟を目指して交渉を進めているほか、他の西バルカン諸国と異なり、周辺国との間に未解決の問題がないことを強調した。
ミラトビッチ大統領との朝食会(ジェトロ撮影)
続いて、市内のホテルでB2B商談会と「日本・モンテネグロ・ビジネスフォーラム」が開催された。スパイッチ首相、堤尚広駐モンテネグロ日本大使、片岡進ジェトロ副理事長などのあいさつの後、両国企業数社が自社の事業紹介を行った。
ビジネスフォーラムであいさつするスパイッチ首相(ジェトロ撮影)
午後には、首都ポドゴリツァから40キロメートルほど離れたバール港の視察を行った。バール港はアドリア海に面するバルカン半島側の港として、スロベニアのコペル港、クロアチアのリエカ港に次ぐ3番目の規模の港で、将来的には南バルカンの物流ハブを目指すという。バール港のイリヤ・プレシジッチ社長の説明の下、一行は港の現状と拡張計画の現場を確認した。
バール港で(ジェトロ撮影)
参加者からは、現地の実情や政府トップの熱意・課題を直接体感できたとの声が多かった。特にモンテネグロの首相スピーチや政府・企業関係者との対話を通じて、バルカン諸国の地政学的な位置づけへの理解が深まり、ビジネス機会の可能性を探る契機となった。
(エッカート・デアシュミット)
(クロアチア、モンテネグロ、西バルカン、日本)
ビジネス短信 db184bf7f2419d74





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