ウズベキスタンでロシア政府主催の展示会が開催、共同生産や原発分野で協力へ
(ウズベキスタン、ロシア)
タシケント発
2026年05月08日
ウズベキスタンの首都タシケントにおいて4月20日から22日、ロシア政府主催の産業展示会「イノプロム・中央アジア」が開催された。本展示会は中央アジアとロシアの産業協力を目的に例年開催されている(2025年5月13日記事参照)。今回はウズベキスタンでの共同生産や原子力発電の協力拡大を確認したほか、自動化などの技術も紹介された。
イノプロム・中央アジアが行われた国際展示場「中央アジアエクスポ・ウズベキスタン」(ジェトロ撮影)
出展企業数は約350社で、2025年の約500社から減少した。2026年の出展企業のうち約100社はウズベキスタン企業、他はロシア、ベラルーシ、カザフスタン、中国の企業だった。ロシアから16の地域がブースを出展した。
展示会初日の4月20日には、中央アジア諸国およびロシアによる第1回の産業関係閣僚級会合が開催され、貿易から共同生産を含むより深い産業協力への移行について議論が行われた。
本展示会に合わせてロシアはウズベキスタンでの生産協力を拡大した。ナボイ州にある工業団地において、ロシア企業アルネスト・ユニルスによる化粧品や家庭用化学製品などの生産が始まった。「Gazeta.uz」(4月21日)によると、生産立ち上げのための投資額は3,500万ドル。ロシアの大手鉄道車両メーカー、トランスマシホールディングは、新型車両「EP5N」を発表。タシケント旅客車両製造・修理工場と協力して、2026年後半にタシケントで組み立てを開始する予定。
トランスマシホールディングの展示ブース(ジェトロ撮影)
ウズベキスタンでの原子力発電所建設(2025年10月7日記事参照)でもロシア側は支援を強化する。展示会内で行われた原子力発電所分野での協力を議論するセッションにおいて、ロシアの原発建設企業アトムストロイエクスポルトのパベル・ベズルコフ副社長は、ウズベキスタンの原発建設現場における作業員数を、現在の300人から6月末までに1,500人、年末までに5,000人へ増員する計画を明らかにした。同社は2025年10月にウズベキスタンのジザク州で原発の建設を開始している。
今回の展示会では、ロシアの自動化技術、ロボット技術、人工知能(AI)ベースのシステムが初めて大規模に紹介された。CNC工作機械の稼働を同期・自動化するロボットマニピュレーターや、溶接作業向けのロボットが初公開された。ロシアのIT企業による、マシンビジョンを活用した生産管理システムも初めて展示された。
ロシアのブースではドローン、自動化・ロボット技術など革新的な製品を展示(ジェトロ撮影)
(ウラジミル・スタノフォフ)
(ウズベキスタン、ロシア)
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