アーメダバード~ドレラ間に準高速鉄道整備へ

(インド)

アーメダバード発

2026年05月15日

ナレンドラ・モディ首相が議長を務める内閣経済委員会は5月13日、グジャラート(GJ)州の中心都市アーメダバードと、半導体産業の集積が進むドレラ特別投資地域(SIR)を結ぶ、インド鉄道による約134キロの準高速鉄道建設プロジェクトを承認外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。総事業費は2,066億7,000万ルピー(約3,513億円、1ルピー=約1.7円)で、既存のアーメダバード~ドレラ高速道路(エクスプレスウェイ)と並走する形で整備し、2030/2031年度(2030年4月~2031年3月)までの完成を目指す。モディ首相主導でインド政府が重点的に建設を進めるロータル国立海洋遺産コンプレックス(注1)や、ドレラ新空港にも接続する。

ドレラ特別投資地域(SIR)では、タタ・エレクトロニクスが半導体前工程工場の建設を進めているほか、5月5日にはクリスタル・マトリックスによる化合物半導体製造およびATMP(注2)プロジェクトがインド政府の承認を受けた(2026年5月7日記事参照)。半導体分野のサプライヤーパーク設置の準備も、進められている。

ドレラSIRはアーメダバードから南南西に約100キロの位置にあり、アクセスが課題とされてきた(2023年6月29日付地域・分析レポート参照)が、3月31日にアーメダバード~ドレラ高速道路が正式開通し、アーメダバードからの所要時間が約1時間に短縮された。物流インフラの整備も進んでおり、ドレラ新空港は2026年中の開港を目指して建設が進められている。さらに、最寄りのコンテナ港であるピパバブ港(ドレラSIRから約200キロ)との鉄道接続を可能とするため、ビムナート~ドレラSIR間の約23キロの貨物線の建設も始まっている。準高速鉄道の建設により、ドレラSIRでは、道路、鉄道、港湾、空港を組み合わせた総合的な交通・物流インフラの整備が一段と進展し、都市開発を後押しすることになる。

(注1)インド港湾・海運・水路省がインダス文明の港町の遺構として知られるロータル遺跡の近郊に建設している海洋博物館を中心とした巨大複合施設。

(注2)半導体組み立て、テスト、マーキング、パッケージングのことを指す。

(吉田雄)

(インド)

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