日本の2025年農林水産物・食品の輸入は過去最高額を更新

(日本、世界)

農林水産食品部市場開拓課

2026年05月22日

日本の農林水産省は5月12日、財務省貿易統計(確々報)に基づいた「農林水産物輸出入概況(2025年)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公表した。これによると、2025年の日本への農林水産物・食品の輸入額は、前年比3.0%増の13兆8,143億円だった(注)。統計で確認できる2006年以降で、過去最高額を更新した。輸出額は前年比13.4%増の1兆5,973億円(少額貨物を除く)で、12兆2,169億円の輸入超過だった(貿易赤字額は前年比1.8%増)。

輸入額上位5カ国は、米国(2兆3,481億円、前年比5.1%増)、中国(1兆8,065億円、0.2%増)、タイ(8,197億円、1.3%減)、ベトナム(7,712億円、22.2%増)、カナダ(7,649億円、8.4%増)の順だった。ベトナムは林産物などの輸入額の大幅増を背景に、前年6位から4位へ上昇した。一方、前年4位のオーストラリア(7,539億円、8.8%減)は6位に順位を下げた。

首位の米国からの輸入額上位3品目は、トウモロコシ(5,819億円)、大豆(1,773億円)、牛肉(1,677億円)だった。次ぐ中国については、水産物の輸入が前年に引き続き、個別国としては最多だった(4,153億円、4.3%増)。ベトナムからは、林産物の輸入が大幅に増加した(3,744億円、24.7%増)。

次に品目別にみると、輸入額上位は、たばこ(7,923億円、前年比11.0%増)、豚肉(6,195億円、4.1%減)、トウモロコシ(5,995億円、0.5%増)、生鮮・乾燥果実(4,722億円、9.3%増)、牛肉(4,658億円、2.0%減)だった。

個別品目の国別動向として、トウモロコシは米国からの輸入が97.1%と大半を占めた。7位のコーヒー豆は、数量としては前年比0.3%減の3,594トンと横ばいだったものの、輸入額は48.8%増の3,631億円へと大幅に増加した。世界的なコーヒー需要増大に加え、主要生産地のブラジルなどの天候不順による不作の影響で、コーヒー豆の価格が高騰したことに起因するとみられる。そのほか、12位の大豆および13位の小麦は、輸入量が増加したものの(それぞれ前年比4.4%増の331万2,000トン、2.4%増の533万9,000トン)、国際価格がロシアのウクライナ侵攻(2022年2月)前の水準まで低下し、比較的安定推移したことから、輸入額はいずれも減少した(7.3%減の2,667億円、6.3%減の2,405億円)。

(注)本資料では、農林水産物・食品輸出および輸入について、輸出入実績の概況(品目別、国・地域別)を一覧できる(輸出については、2026年2月5日記事2026年4月21日記事参照)。過去の統計データは、農林水産省「農林水産物輸出入情報」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで公開されている。

(古城達也)

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