政策金利を26.5%に据え置き、慎重姿勢を維持

(ナイジェリア)

ラゴス発

2026年05月25日

ナイジェリア中央銀行(CBN)は、5月19日、20日に金融政策委員会(MPC)を開催し、政策金利(MPR)を26.5%で据え置くことを決定した。2026年2月会合では政策金利を0.5ポイント利下げしたが、今回は、物価上昇期待を落ち着かせ、マクロ経済の安定を確保するためには、慎重姿勢を維持しかつ警戒的な政策運営が必要であるとの見方を示した。今回発表した決定は次のとおり(注)。

  1. 政策金利を26.5%で据え置き
  2. コリドーの上限と下限を+50/-450ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)のまま維持
  3. 預金準備率(CRR)を商業銀行は45%、マーチャントバンク(国際金融業者)は16%、政府関連の公的部門預金は75%に据え置き

MPCは、中東危機からの波及効果で、エネルギー価格や輸送・物流コストの上昇圧力がかかっているとの見方を示した。2026年4月の総合インフレ率(前年比)は15.69%(3月15.38%)、食料インフレは16.06%(同14.31%)、コアインフレは15.86%(同16.21%)だった。

その一方で、MPCは、インフレ圧力は主として外的ショックに起因し、その影響は抑制されているとの見方を示した。併せて、ナイジェリアがソブリン格付けを引き上げられたこと(2026年5月19日記事参照)や、銀行の資本増強が成功裏に完了し、その結果より強固な財務健全性指標を有する33行の銀行が誕生したこと(2024年4月18日記事参照)、2026年5月15日時点の外貨準備高は494億9,000万ドル(同年3月末時点は483億5,000万ドル)で、ナイジェリアの財およびサービス輸入の9.04カ月分に相当することにも言及した。

次回のMPCは、2026年7月20日および21日に開催の予定だ。

(注)MPCの発表では言及されていないが、流動性比率(LR)は30%を維持。

(奥貴史)

(ナイジェリア)

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