包装機械・資材展示会「interpack 2026」が開催
(ドイツ)
デュッセルドルフ発
2026年05月27日
世界最大級の包装機械・資材の展示会「interpack 2026」が5月7~13日、ドイツ・デュッセルドルフで開催された。
同展示会は3年に1度の開催で、主催者の発表によると2026年は65カ国から過去最多となる2,804社が出展した(注)。ドイツ(551社)に次いで、中国(499社)、イタリア(413社)、トルコ(290社)などからの出展が多く、日本からは30社が出展した。
会場は仮設ホールも含めて18ホールにわたり、食品、飲料、日用品や医薬品、化粧品などといった産業別の包装機械や技術を紹介するエリアに加え、包装資材や包装機械部品に特化したエリアもあり、包装業界のバリューチェーン全体にわたるさまざまな技術や製品が出展された。
会場の様子(ジェトロ撮影)
技術面、規制面などの変革のただ中で開催、活況を呈す
主催者は2026年の開催に際して3つの新しいトピックを掲げた。(1)人工知能(AI)を活用した製造工程の自動化や最適化を目指す「スマート・マニュファクチャリング」、(2)高機能性とリサイクルや循環型経済(サーキュラーエコノミー)とを両立する「革新的な包装資材」、(3)包装業界の将来を担う若い人材の育成を軸とした「未来志向のスキル」だ。主催者は、現在業界は変革期を迎えているとし、これらトピックに関連する出展が多くみられた。
包装業界で現在、大きな影響が懸念されているものとしてEUの包装・包装廃棄物規則(PPWR)が挙げられる。同規則は、その一部条項が2026年8月12日から義務化され、多数の細則が今後順次発表される(2026年3月31日付地域・分析レポート参照、2026年4月14日記事参照)。フラウンホーファー・プロセス技術・パッケージング研究所(IVV)で素材開発を担当するエスラ・キュチュックピナール=ニアルホス博士によれば、現在のところPPWRに対しては慎重かつ保守的なドイツ企業が多く、業界団体に加盟するなど適用開始に向けた準備を進めているものの、拙速な対応は避けようとしているという。
「interpack」の開幕に合わせて5月7日に記者会見したドイツ機械工業連盟(VDMA)は、厳しい世界情勢の中でも食品機械および包装機械メーカーにとって2025年は好調な1年だったと振り返った。同連盟が連邦統計局のデータを基に算出したデータによれば、2025年のドイツ国内における同分野の成長率は前年比4.9%増となり、生産額は約170億ユーロに達して過去最高を記録したという。
(注)来場者数は公開なし。しかし全体の4分の3がドイツ国外からの来場で、その国籍は世界161カ国・地域にわたったと発表されている。
(マリナ・プタキドウ、櫻澤健吾)
(ドイツ)
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