四川省、重慶市、成都市が第1四半期の経済指標を発表、四川省は安定の中で前進

(中国)

成都発

2026年04月30日

中国の四川省統計局は4月17日、重慶市統計局は同月20日、成都市統計局は同月22日にそれぞれ2026年第1四半期(1~3月)の経済指標を発表した。

四川省の域内総生産(GRP)は前年同期比5.5%増の1兆6,058億900万元(約36兆9,336億700万円、1元=約23円)となり、そのGRP成長率は中国全体の実質GDP成長率(5.0%、2026年4月20日記事参照)を0.5ポイント上回った。四川省のうち省都・成都市のGRPは5.7%増の6,311億4,000万元となり、その成長率は中国全体を0.7ポイント上回った。一方、重慶市のGRPは、4.5%増の7,923億4,900万元となり、その成長率は中国全体を0.5ポイント下回った。

主要経済指標についてみると、一定規模以上の企業(注)による工業生産増加額(付加価値ベース)は、四川省が前年同期比6.9%増、成都市が7.3%増、重慶市が5.2%増となった。四川省では、産業用ロボットの生産量が50.6%増、リチウム電池が40.7%増と特に高い伸びを示すなど、先端製造分野が堅調だった。一方、重慶市では、主要製品のうち、液晶ディスプレーが55.4%増、産業用ロボットが28.5%増、集積回路が10.9%増、太陽光電池が11.4%増となり、いずれも前年同期比で2桁の伸びを示した。

社会消費品小売総額は、四川省が前年同期比3.3%増、成都市が2.9%増、重慶市が1.8%増だった。内訳をみると、四川省では、飲食業収入は5.5%増の1,059億6,000万元、商品小売額は2.9%増の6,172億3,000万元となった。

固定資産投資をみると、四川省は前年同期比2.7%増、成都市は3.4%増と、いずれも中国全体の成長率(1.7%、2026年4月20日記事参照)を上回る結果となった。四川省では、製造業投資が13.3%増となり、顕著な伸びを示した。一方で、不動産開発投資は7.6%減となり、2026年1~2月より改善したものの、依然としてマイナスの伸びが続いている。また、重慶市では固定資産投資が1.5%増にとどまり、その成長率は中国全体を0.2ポイント下回った。

四川省統計局の楊治剛副局長は記者会見で、2026年第1四半期の同省経済情勢について、同省で取り組んでいる経済の安定と維持・拡大に向けた政策措置(2026年4月21日記事参照)に触れた上で、「穏(安定)」「進(前進)」「好(好転)」(安定の中で前進し、堅調な発展を実現した)と、3つの言葉で総括できると評価した。一方で、今後に向けて国内消費市場の拡大やサプライチェーンの強化などを課題として挙げるとともに、国際情勢が一段と複雑化している中で、経済成長における不確実性が依然として高い状況にあると説明した。

(注)年間の主な業務の売上高が2,000万元以上の工業企業。

(王植一)

(中国)

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