中国の第1四半期GDP成長率は前年同期比5.0%、消費意欲の拡大が課題
(中国)
北京発
2026年04月20日
中国国家統計局は4月16日、2026年第1四半期(1~3月)の主要経済指標を発表した。実質GDP成長率は5.0%(前年同期比、添付資料表参照)となり、2025年第4四半期(10~12月)の成長率を0.5ポイント上回った。
消費(社会消費品小売総額)は前年同期比2.4%増となった。内訳をみると、商品小売額は2.2%増、飲食業収入は4.2%増となった。商品小売額(注1)を品目別にみると、通信機器(20.8%増)、金・銀・宝飾品(12.6%増)、食糧・油・食品(10.0%増)が前年同期比で2桁の伸びとなった。一方、スポーツ・娯楽用品(1.9%増)、家具(1.9%増)、家電・音響機材(0.0%増)は伸びが2026年1~2月期より鈍化したほか、自動車(9.1%減)は前年同期比で減少となった(注2)。
投資(固定資産投資)(注3)は、前年同期比1.7%増となった。内訳は、インフラ投資が8.9%増、製造業投資が4.1%増となった。低迷が続いている不動産開発投資は11.2%減となり、新築不動産販売面積は10.4%減、同販売金額は16.7%減だった。
このほかでは、消費者物価指数(CPI)は前年同期比0.9%上昇した。生産者物価指数(PPI)は0.6%下落したものの、3月単月のPPIは前年同月比0.5%上昇となり、41カ月ぶりの上昇を示した。また、第1四半期の都市部調査失業率は5.3%となり、前年同期比で横ばいだった。
国家統計局の毛盛勇副局長は記者会見で、2026年以降、国内各地でさまざまな消費振興に関する取り組み(注4)を実施していることに触れた上で、課題として、人々の消費意欲についてはさらなる拡大が必要だと述べた。また、原油価格の上昇がCPIおよびPPIに与える影響については限定的であるとした。加えて、現在の中東情勢が中国の輸出に与える影響については、一定の影響があることを認めつつも、中国の産業チェーンが整備されていることや、エネルギー構造が最適化されていることといった強みを挙げた上で、影響は限定的かつコントロール可能だと説明した。
(注1)年間売上高2,000万元(約4億6,000万円、1元=約23円)以上の卸売企業、500万元以上の小売企業、200万元以上の宿泊・飲食業企業が対象。
(注2)3月単月の経済指標では、自動車(前年同月比11.8%減)、家具(8.7%減)、家電・音響機材(5.0%減)、スポーツ・娯楽用品(2.0%減)などいずれも前年同月比減となっている。
(注3)農家による投資は含まない。
(注4)中国政府は家電製品などの消費財や、自動車などを対象とした買い替え補助金政策を発表・実施している(2026年1月6日記事、特集「中国の設備更新と消費財買い替え推進政策の最新動向」参照)。
(西島和希)
(中国)
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