2025年度のインド乗用車・二輪車・三輪車販売、全カテゴリーで過去最高を更新
(インド)
ベンガルール発
2026年04月23日
インド自動車工業会(SIAM)は4月14日、2025年度通期(2025年4月~2026年3月)、同年度第4四半期(2026年1~3月)、および2026年3月単月の自動車統計(出荷ベース)を発表した。
2025年度通期の国内販売台数は、自動車全体(乗用車、二輪車、三輪車など)で前年度比10.4%増の2,826万5,519台となり、7年ぶりに全カテゴリーで過去最高を記録した。2025年9月の物品・サービス税(GST)2.0改革(2025年9月25日記事参照)や所得税減税、インド準備銀行(RBI、中央銀行)による政策金利の引き下げ(2025年2月以降、4回実施。2025年12月9日記事参照)などが貢献したとみられる。内訳は、乗用車が7.9%増の464万3,439台、二輪車が10.7%増の2,170万5,974台、三輪車が12.8%増の83万6,231台だった(添付資料表1参照)。
2025年度第4四半期の国内販売台数は、自動車全体で前年同期比23.6%増の764万1,452台と大幅な伸びを示した。四半期としても、全カテゴリーで過去最高を更新した。乗用車は13.2%増の131万6,282台、二輪車は26.4%増の577万3,137台、三輪車は26.7%増の22万6,571台だった(添付資料表1参照)。
3月単月では、乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕はタタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズの販売台数(6万6,192台、前年同月は5万1,616台)を含めると、前年同月比16.0%増の44万2,460台だった(注)。内訳では、UVが18.1%増と高い伸びを維持した。二輪車は19.3%増の197万6,128台となり、うちスクーター(29.8%増)、オートバイ(12.9%増)、モペッド(31.3%増)の全セグメントが2桁成長を記録した。三輪車も21.4%増と好調だった(添付資料表1参照)。
3月単月のメーカー別動向をみると、乗用車ではマルチ・スズキが16万6,219台(前年同月比10.3%増)で首位を維持した。タタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズが28.2%増の6万6,192台で2位相当につけ、マヒンドラ&マヒンドラは25.4%増の6万272台でこれに続いた(添付資料表2参照)。二輪車は、首位のヒーローが8.5%増の55万2,505台、2位のホンダが27.6%増の51万2,303台で首位に迫る勢いを見せた。さらに、TVSモーター、バジャジ・オートを含めた大手4社がいずれも前年同月を上回り、二輪車市場の拡大を支えた。電動二輪のエイサー・エナジーも82.4%増と引き続き高い伸びを維持している(添付資料表3参照)。
今後の見通しについて、SIAMのシャイレシュ・チャンドラ会長は「2026年度についても国内需要およびマクロ経済は引き続き堅調であり、インド自動車産業の安定的な成長を後押しする」とした一方で、「不安定な中東情勢は注視が必要で、自動車の生産活動、原材料価格、燃料価格、物流コスト、さらには経済全体に影響を及ぼす可能性がある」との懸念も示した。
(注)SIAM発表の統計では乗用車の3月の販売台数は37万6,268台、前年同月比増加率は14.1%だが、この数字には地場企業タタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズの販売台数が含まれていない。なお、四半期および通期の販売台数には、同社の販売台数も含まれている。
(小柴里沙)
(インド)
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