中国のドリンクチェーンなどを展開する蜜雪集団、2025年の当期純利益は前年比33%増
(中国)
武漢発
2026年04月08日
中国のドリンクチェーン「蜜雪氷城(MIXUE Ice Cream & Tea)」などを展開する蜜雪集団(MIXUE、以下、同グループ)は3月24日、2025年の業績公告を発表した。売上高は前年比35.2%増の約335億6,000万元(約7,719億円、1元=約23円)、当期純利益は33.1%増の約59億2,708万元となった(注1)。
同グループが展開するブランドは、ドリンクやアイスクリームを提供する「蜜雪氷城」(主要製品の平均価格:2~8元程度)のほか、「幸運咖(Lucky Cup)」(コーヒーなどの飲料を提供、主要製品の平均価格:2~11元程度)、「鮮啤福鹿家(FULU Fresh Beer)」(ビール類を提供、500ミリリットル(ml)当たりの価格:6~10元程度)がある。
同グループは、売り上げ増加の主な要因として、商品および設備販売による売上額の増加を挙げており、その額は約327億6,600万元(35.3%増)に上った。店舗拡大に伴い、フランチャイズおよび関連サービスによる売上も約7億9,390万元(28.0%増)と好調だった(注2)。
業績公告によると、同グループは2025年12月31日時点で、全世界に約6万店の店舗ネットワークを有する。中国本土では5万5,356店舗を展開しており、うち「三線およびそれ以下の都市」では3万2,119店舗と中国本土全体の58.0%を占めているほか、「二線都市」は1万566店舗(19.1%)、「新一線都市」は1万36店舗(18.1%)、「一線都市」は2,635店舗(4.8%)と続いた(注3)。中国本土外では4,467店舗を展開しており、東南アジアやカザフスタン、米国などへ進出している。
同グループは、「サプライチェーン」「ブランドIP」「店舗運営」の3分野を中核として競争力を強化する戦略を展開している。「サプライチェーン」では、調達、生産、物流、研究開発の全工程をカバーするサプライチェーンを構築し、厳格な品質管理と効率化の向上を同時に推進することで、消費者に高品質かつ手頃な価格の商品を提供している。「ブランドIP」では2018年に「蜜雪冰城」ブランドのイメージキャラクター「雪王」を発表し、テーマソングやアニメーション作品など、多様なコンテンツを制作、展開している。このほか、標準化された運営・管理体制の構築に取り組み、健全で持続可能なフランチャイズモデルを通じて大規模運営を実現しているとした。
(注1)なお、親会社に属する純利益は32.7%増の約58億8,670万元。
(注2)同グループは、フランチャイズ方式を採用し、加盟事業者に対し、店舗の開設およびブランドの使用を許諾するとともに、統一された商品・運営モデルの下で、店舗ネットワークを拡大させている。加盟店は同グループから、日々の店舗運営に必要な原材料や包材、設備などを調達する仕組みとなっている。
(注3)中国では、都市の経済規模、商業的魅力度、成長性などを基に、「一線都市」「新一線都市」「二線都市」「三線都市」などに区分する呼称が用いられている。「新一線都市」は、中国の経済メディア第一財経傘下の新一線都市研究所が提唱した概念で、一線都市に次ぐ商業力や成長性を持ち、将来的に一線都市となる可能性が高いと評価された都市群を指す(2025年6月6日記事、2025年9月26日付地域・分析レポート参照)。
(廣田瑞生)
(中国)
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