3月の自動車販売、前月比で大幅増も前年同月比は微減、新エネ車輸出が拡大
(中国)
上海発
2026年04月15日
中国自動車工業協会(CAAM)は4月10日、2026年3月の自動車生産台数は291万7,000台、販売台数は289万9,000台で、前月比ではそれぞれ74.4%、60.6%の大幅増(回復)を見せた。しかし、前年同月比では生産が3.0%減、販売が0.6%減と、わずかながら減少した。2026年1~3月の累計では、生産が703万9,000台(前年同期比6.9%減)、販売が704万8,000台(5.6%減)となった。
3月の販売台数の内訳をみると、乗用車は241万2,000台(前年同月比2.3%減)だった。一方、商用車は48万7,000台(8.9%増)と、堅調な伸びを維持した。新エネルギー車(NEV、注1)の販売台数は125万2,000台(1.2%増)、1~3月の累計販売台数は296万台(前年同期比3.7%減)となり、自動車販売全体に占める割合は42.0%と高い水準を維持している。
特に注目されるのは輸出の堅調さだ。1~3月の累計では、輸出台数は222万6,000台と、前年同期比56.7%増の大幅増だった。うち、NEVの輸出は95万4,000台(約2割増)に拡大した。CAAMは、春節後の企業活動の活発化に加え、海外市場における中国ブランドの競争力向上が輸出を支えていると分析した。
CAAMの陳士華副秘書長は、3月の生産・販売が前月比で大幅に回復したことは「持続的な好転のシグナルを示している」と評価しつつも、国内市場については「政策の切り替え(注2)を受けた調整により、第1四半期の販売は低迷している」と指摘した(「中国汽車報」4月10日)。
中国政府は自動車販売を促進するため、2025年末に国家発展改革委員会が公布した「2026年大規模設備更新および消費財買い替え政策の実施に関する通知」の一環として「2026年自動車買い替え補助実施細則に関する通知」を発表している。同細則では、消費者が一定の条件を満たす旧車を廃車し、新エネ車を購入した場合は新車販売価格の12%〔上限2万元(約46万円、1元=約23円)〕、内燃機関車は新車販売価格の10%(上限1万5,000元)の補助金を支給するとした。この買い替え政策は、国内消費の喚起と自動車市場の安定成長を図るための重要な施策として位置づけられている(2026年1月6日記事参照)。
(注1)バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)の合計。
(注2)財政部など3部門の規定により、2026年1月1日から2027年12月31日までの期間、NEVの購入税優遇が従来の「全額免除」から「半額減免」に変更され、これにより1台当たりの減税上限は従来の3万元から1万5,000元になる(2023年6月26日記事参照)。
(龐婷婷)
(中国)
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