半導体集積地のドイツ東部ドレスデンで、日独交流イベント開催

(ドイツ、日本)

ベルリン発

2026年03月27日

ジェトロは、3月17日にドイツ東部ザクセン州ドレスデン市内で、ドレスデン独日協会との共催により、「ドレスデン日独コミュニティー懇談会」を開催した。両国の産業協力関係のさらなる強化を目的とし、在ドイツ日系企業関係者やザクセン州内の企業・団体などから50人超が参加し、意見交換やネットワーキングが行われた。

ドレスデン独日協会の福原健人氏から「ドレスデンおよびザクセン州で活動する団体・企業・個人が相互に連携しネットワークを強化することで、同地域における独日交流が今後さらに発展していくことを期待する」と主催者あいさつがあった。続く来賓あいさつで、日本側を代表して在ドイツ日本大使館の佐藤拓夢二等書記官は、「急速に変化する国際情勢において、半導体や重要技術における強靱(きょうじん)性と信頼性を確保することがますます重要となっている。基本的価値を有する日本とドイツは信頼できるパートナーであり、モビリティーやインフラをはじめ、さまざまな業界における日独企業の具体的な協力が進むよう、後押ししていきたい」とコメントした。また、ドイツ側を代表してザクセン州経済振興公社の半導体・マイクロエレクトロニクス分野シニアプロジェクトマネージャーのパスカル・ミゾフ氏は、「ザクセンと日本の関係はマイクロエレクトロニクス分野を中心にますます緊密な協力が進んでおり、日系企業はすでに私たちのエコシステムの重要な一部だ」と述べた。乾杯の発声は、ドレスデンで日独関係者の交流の場を提供している「麦酒の会」代表の友田憲明氏が行った。

写真 岡本繁樹ジェトロ・ベルリン事務所長がジェトロの取り組みを紹介する様子(ジェトロ撮影)

岡本繁樹ジェトロ・ベルリン事務所長がジェトロの取り組みを紹介する様子(ジェトロ撮影)

半導体産業を軸とした日独連携の深化

ドレスデンは、欧州最大級の半導体集積地として知られ(2024年12月13日付地域・分析レポート参照)、半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)がドイツとオランダの企業と立ち上げた合弁会社ヨーロピアン・セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(ESMC)も、2027年末の生産開始に向けドレスデンで工場の建設を進めている(2025年4月17日記事参照)。台湾のみならず、米国や日本、欧州の他の国からの投資も進んでいる。ドイツでは度々、許認可手続きの遅さが課題とされる中、ザクセン州では、投資誘致に向け複雑な許認可手続きが迅速に進むよう、ザクセン州経済振興公社を中心にサポート体制を整えている。

閉会にあたり、岡本繁樹ジェトロ・ベルリン事務所長は、本懇談会をさらに発展させるかたちで、2026年6月に開催される「第20回シリコン・ザクソニー・デイ」の開催期間に合わせてイベントを実施する計画を発表した(2025年6月24日記事参照)。参加者からは、日本とザクセン州のさらなる交流・連携促進の機会となることに期待が寄せられた。

写真 参加者による意見交換の様子(ドレスデン独日協会提供)

参加者による意見交換の様子(ドレスデン独日協会提供)

(岡本繁樹、中山裕貴)

(ドイツ、日本)

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