豊田通商、ナミビアのレアアース事業化を目指す
(ナミビア、南アフリカ共和国、日本)
ヨハネスブルク発
2026年03月23日
豊田通商は3月18日、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)がアフリカのナミビアで推進する希土類(レアアース)探査プロジェクトについて、共同開発事業者として参画することを発表した。電動車のモーターに使用される永久磁石などを確保し、日本の重要鉱物のサプライチェーン強靭(きょうじん)化に貢献していく意向だ。調査結果や事業環境を踏まえ、2026年度中をめどに事業化に向けた最終的な判断が行われる。
JOGMECのプレスリリースによると、カナダの探鉱会社であるNamibia Critical MetalsとJOGMECは2020年から共同でロフダル地域のレアアース探査プロジェクトを実施していた。同地域は、ジスプロシウム(ハードディスクドライブ、電気自動車、風力タービンに使用)、テルビウム(蛍光体、磁性材料、電子機器、再生可能エネルギーなどに使用)、およびイットリウム(スマートフォン、医療機器、電気自動車に使用)が豊富にある特徴を持つ。現在実施中の事業化可能性評価の完了後に開発決定となれば、早急に生産開始に向けた建設を開始でき、採掘権は2046年まで認可される。今回、JOGMECが保有する権益オプション40%の一部を引き継ぐための一般競争入札を開催し、豊田通商が落札者として選定された。
2月19日には、国連貿易開発会議(UNCTAD)が「重要鉱物バリューチェーン内外における付加価値と多様化の迅速な評価:ナミビア発」と題する報告書を発表し、ナミビアが世界のエネルギー移行に必要な重要鉱物の供給源として注目されている(2026年2月27日記事参照)。日本政府はナミビアが現地での加工、工業化の促進、持続可能な経済多様化に向けた戦略を策定できるよう支援している。
アフリカ全体でも、ナミビアの資源国としての存在感が高まりつつある。2月9~12日まで南アフリカ共和国のケープタウンで行われた「マイニング・インダバ2026」では世界100カ国以上から過去最多となる1万人超が参加した。ナミビアからはガウデンティア・クローネ鉱山・エネルギー副大臣が出席した(2026年2月27日記事参照)。
(多崎央)
(ナミビア、南アフリカ共和国、日本)
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