ナミビア、世界のエネルギー移行に必要な重要鉱物の供給源として注目、UNCTAD報告書
(ナミビア)
ヨハネスブルク発
2026年02月27日
国連貿易開発会議(UNCTAD)は2月19日、「重要鉱物バリューチェーン内外における付加価値と多様化の迅速な評価:ナミビア発」と題する報告書を発表した。ナミビアが原料輸出のみではなく、エネルギー転換に不可欠な重要鉱物に付加価値をつけることで、約21億3,000万ドルの新たな経済活動を生み出し、約2万6,000人の雇用を創出できる可能性があると概説している。
本報告書は、日本政府の資金援助を受けたUNCTADによる、南部アフリカでのエネルギー転換に不可欠な鉱物に関するプロジェクトの成果の一部に当たる。日本政府はナミビアが現地での加工、工業化の促進、持続可能な経済多様化に向けた戦略を策定できるよう支援している。
具体的な内容としては、ナミビアが既存の能力に基づき現実的に開発できる23セクターの353の製品を特定している。そのうち60製品は、エネルギー転換に不可欠な鉱物バリューチェーンに関係している。国外への輸出シナリオでは、200製品は8億1,100万ドルの市場機会を生み出す可能性があり、そのうち33製品は重要鉱物のバリューチェーンに含まれている。
ナミビアの人口は2023年調査時点で302万人、名目GDPは2024年調査で約134億ドル。同国はウラン、ダイヤモンド、金を含む鉱物資源、さらにはリチウム、レアアース、グラファイト、銅、マンガン、亜鉛など、グリーンエネルギー移行に不可欠な重要鉱物の有望な供給源として注目されている一方、36.9%と高い失業率(2024年)に直面している。
こうした背景から、ナビミアの経済成長と雇用創出のためには、持続可能な工業化へと進む必要性がある。UNCTAD事務局長のレベッカ・グリンスパン氏は「ナミビアは、世界のエネルギー移行を主導する他の地域にはない可能性を秘めている」と述べている。また、セルマ・アシパラ=ムサビ国際関係・貿易相は、本報告書を「ナミビア政府の経済政策の礎」と位置付け、「(付加価値をつけた)生産能力の拡大を優先する中で、財政の安定を維持しながら投資を拡大させていきたい」と述べた。
(トラスト・ムブトゥンガイ、多崎央)
(ナミビア)
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